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発言小町

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本文です

あれには、苦労をかけました

2017年6月8日 16:49

太宰治は、傑作の多い作家だと思いますが、中でも、「お伽草紙」は傑作中の傑作だと思います。

その中の「舌切雀」から。

立身出世して雀大臣と呼ばれるようになったお爺さんが、雀に対する愛情の故であると取り沙汰されて

「いや、女房のおかげです。あれには、苦労をかけました。」

と苦笑する場面があります。

とても気が利いていて、お気に入りの場面です。

ここで、女房とは、雀の舌を切ったお婆さんです。

私は、このせりふは、お爺さんが皮肉を言ったわけではなくて、本当にそう思ったのだと思います。

思いがけなく出世してしまった自分への照れと、結果的にそれをもたらしたお婆さんの世話焼き、そんなところでしょうか。

私の想いばかりくどくどと書き連ねては味消しになってしまいます。

お読みになられた方、よし読んでやると思われた方、この場面のお爺さんの気持ちを、「こうだろう」と、私に教えて頂けませんでしょうか。

ユーザーID:4758068370  


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タイトル 投稿者 更新時間
ちょうど30年ぶりに読みました。
なつこんこん
2017年6月9日 12:27

短大文学部の授業で強制的に読まされて以来の再読でした。
トピ主さん、再読の機会を与えてくれて有難う。
当時の私には舌切雀は単なる御伽噺の改造に読めていたのですが、現在48歳の私には大変面白く読めました。

太宰治の作品はどの作品も読者を選ばない、読み手はどう読んでも良い、と昔教授が言っていました。
人間失格の時クラスメイトの感想があまりにバラバラで、私は心の中でクラスメイトに首をひねっていましたが、
今回、当時の自分の浅い読書に気付き、どう読んでも正解という太宰作品の面白さを味わえました。

さて、本題の「いや、女房のおかげです。あれには、苦労をかけました。」と言ったお爺さんの気持ちについてですが、
現在の私には、罪悪感や後悔と共に、感謝のような気持ちがあったのではないかと読めました。

それは、現在の私が20年弱の結婚生活を経験した事(または、20年弱しか経験していない事)と、
人間失格を既読した事(←頭の中でどうしてもリンクさせて読んでしまう事)が大いに関係しています。

不謹慎ですが、次回は、夫が私に莫大な遺産を遺した後で再読してみたい。(笑)

ユーザーID:1036344062
太宰治さんって裏読みし過ぎる人だよね〜
憧れ
2017年6月9日 12:40

爺さんを通して治ちゃんの気持ちを考えてしまいます

治ちゃん、性格なのか何でも捻って捉えちゃう
頭も良いしイケメンだしモテモテなのに徹底的に自己評価が低い
(あれで丸顔だったらもうちょっと長生きできた気がする)
色んな事を素直に受け止められず、裏があるって思っちゃう
考える前に体動かせって言いたくなる程

だからお爺さんの、いっそ愚かなほどの純真さに憧れた
走れメロスみたいに「信じなきゃいかん」って使命感じゃない
人やものごとに疑いを持たない純真さが羨ましかった

かと言って愚鈍と言われるのにはプライドが許さない
そもそもそんな生き方、自分には無理

その両方の間で揺れてる人生だったのかな
大人になれば誰もが持つ考え方なんだけど度が過ぎると苦しいよね

それにしても婆さんは良い仕事したと思う

ユーザーID:2826779104
面倒くさいトピでごめんなさい
(トピ主)
2017年6月12日 0:08

なつこんこん様、憧れ様

レスありがとうございます。

面倒くさいトピでごめんなさい。

面倒くささついでに。

駆け込み訴えは、お読みになられましたか?

少し、関連付けて、お話させて下さい。

よろしくお願いします。

ユーザーID:4758068370
「駆込み訴え」と関連付けて
(トピ主)
2017年6月14日 12:38

「駆込み訴え」で、イエスは何も出来ない人物で、イエスの起こす奇跡も全て自分が仕込んだものだ、とユダが訴えます。

この構造が、どこか、「舌切雀」と似ていると思いました。

お坊ちゃんで理想ばかり唱えるイエス、その世話を焼く苦労人の現実主義者ユダ、一方、世捨て人風で雀とも交感するお爺さん、世話焼きで夢より金を欲しがるお婆さん、すなわち、

イエス=お爺さん、ユダ=お婆さん

二つの話から受ける印象は

「働かざる者食うべからず」

この言葉は、分かりやすいが故に、やはり真理とは言えない、そんな思いでした。

また、+αとして、通底するものはあるものの、ラストのお爺さんのセリフは、「舌切雀」の手柄(「駆込み訴え」には無いもの)だと思いました。

>不謹慎ですが、次回は、夫が私に莫大な遺産を遺した後で再読してみたい。(笑)

>それにしても婆さんは良い仕事したと思う

お爺さんのお婆さんに対する感謝の言葉、それが、「舌切雀」を、お爺さんと雀との恋話と合わせて、楽しい作品にしている気がします。

「舌切雀」を含め、「お伽草紙」は、傑作ですよ。

ユーザーID:4758068370
お伽草紙 !!
あのね
2017年6月16日 19:37

 すみません。

 受験のための国語の勉強で、題名と作者だけは暗記してましたが、読んでなかったです。(苦笑)

中高、校内一番の読書屋と言われていたのに・・・、なんかトピ主文を読んだら、すごく読んでみたくなりました。急いで借りてきて読んでみます。

またレスしますので、よろしくお願いします。

(レスになってませんね、笑って許してください。)

ユーザーID:2032010100
 
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