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日本の名著

tora
2018年1月24日 15:07

最近、桑原武夫編『日本の名著 近代の思想』(中公新書、1962年初版)を読んで感じたのだが、新渡戸稲造著『武士道』が含まれていない。

なぜなんだろうか?

選定条件は、明治から第二次世界大戦終戦前までに出版された、文学を除く、哲学、政治経済、社会、歴史、文学論、科学に限るとなっている。

『武士道』は上記の条件を満たしているので、選定されてもおかしくないと思う。

50年以上前に出版されているので、編者、執筆者はすでにこの世にいないと思われるが、理由がわかる方がいらっしゃたら、教えてください。

推定でもいいです。

ユーザーID:5931244926  


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レス数:27本

タイトル 投稿者 更新時間
理由を考えてみました。
ソレイユ
2018年1月24日 16:42

私も新渡戸稲造さんはもっと評価されていいと思います。

桑原武夫編『日本の名著 近代の思想』(中公新書、1962年初版)は
読んでいませんが理由を考えてみました。


確か「武士道」は原書は英語で書かれたものでしたよね?
私の記憶違いかなぁ?
訳されているので「日本の名著」ってカテゴリーではなく
「外国の出版物」ってカテゴリーなのでは?

「日本の名著近代の思想」を読んでいないので
外国語で書かれたものを訳したものがあるというのであれば
お門違いでスミマセン。

オノ・ヨーコの出版物みたいな感じ・・・。
(わかりにくい(笑))

ユーザーID:7732068988
致命的欠陥
まいまい
2018年1月24日 17:10

桑原氏がどういう理由で選ばなかったのかはわかりません。

しかし、『武士道』に致命的欠陥があるのは明らかです。

それは、江戸時代の日本人の9割を占める農民を軽視して、1割前後の武士層の倫理感をあたかも日本人全体の倫

理観のようにろんじた点です。(『武士道』では付け焼刃のように、歌舞伎などを通じて武士層の倫理が農商工

層にも伝播したと書かれていますが、そのような程度で国を支えるほどの倫理が形成されるわけはない。)

なので『武士道』は日本人の倫理観を論じた本としては論外だと思います。(江戸期武士層の倫理観を論じた本

としてならば評価する余地はあるかもしれない。)

ユーザーID:1040827365
外国人向けの英語本だからでは?
チュン夫
2018年1月24日 20:13

元々「武士道」は新渡戸稲造が外国人向けに英語で書いて海外で出版したものです。

日本人が読むために書いたものではなく、日本の近代思想の形成に貢献した本でもないので「日本の名著」に含めなかったのではないでしょうか。

ユーザーID:2545738490
アメリカで出版された英語の本だから、
幸ひ住むと人のいふ
2018年1月24日 20:29

「日本の」名著ではないという判定では?

もともと「外国向けのパンフレット」ですからね。

ユーザーID:1810605013
推測でいいのなら
好みはひとそれぞれ
2018年1月24日 20:39

その著者が『武士道』を知らないだけじゃ?

人のランク付けなんか参考程度か自分が知らないものと出会うための情報なだけで、
自分が名著だと思えばそれでよくないっすかね?

ユーザーID:6908543921
多分ですが
どんちゃん
2018年1月24日 22:20

その「日本の名著」は明治以降の作品は「原著」です。
すなわち元々の本の内容どおりです。

さて新渡戸稲造の「武士道」はどうか。
原文は英語です。アメリカ人の妻にわかりやすいように書かれているからです。発売もアメリカが先です。
本書は厳密には逆輸入作品なんですね。ですので、日本人が書いたにも関わらず、英語版から遅れること8年後に第三者による訳(津田塾創設者の一人である櫻井 鴎村)によって日本で翻訳版が発売されたんです。

ですので「日本の名著」とは言えない、ということで除かれたんでしょう。

ユーザーID:4680734180
「日本の」ですかねえ
ガレット
2018年1月25日 14:22

英語で書かれてアメリカで刊行された書物を、
「日本の」名著に入れるべきかどうか?
とちょっと思いますが。
翻訳者は新渡戸稲造じゃないし。

まあ編者の考えは分かりませんがね。

ユーザーID:5699508293
てか桑原武夫知らんのやね
ガレット
2018年1月28日 2:16

いや別に誰を知ってて誰を知らんでもええんですが、
トピ主

>編者、執筆者はすでにこの世にいないと思われるが

からすると、
桑原武夫知らんのやねえ。
「思われる」ってこた、「知らんぞよ」ってことだし。
あと多分、「知らなかったんだろ」ってレスつけた人も、知らんのやねえ。

「第二芸術論」は高校の文学史でやったし、
なんか高校の現国の問題集やら模試やら入試過去問の問題文として、
結構お目に掛かりましたがなあ私ら。「またあなたですか」みたいな。

去年、京大図書館が、遺族から寄付されてた桑原武夫蔵書一万冊を捨ててたって、
結構大きいニュースになってたけどな。

まあ別になんでもいいんすが。

ユーザーID:5699508293
ご意見ありがとうございます。
tora(トピ主)
2018年1月28日 15:27

確かに原著は英語ですが、言語の指定はありません。

「まえがき」では、「外国の文献の要約、紹介は、当時重視されたものであっても採用しなかった」と書かれております。

厳密に解釈すれば「原著」であり、「(西洋人の)文献の要約、紹介」ではありません。

確かに、日本の一般の読者を対象にしておりませんが、当時の専門家や知識人は、語学能力が高いので、原著で読むことに関しては問題がなかったと思います。

このような書籍の多くは、日本語で書かれたとしても、一般に広く読まれるものではありません。

他の著者の作品でも、生前に発表されなかったものや、発表されても一部の専門家にしか読まれず、広く膾炙されているとは言い難いものもあります。

内容の良し悪しは別として、日本人が、日本人の意思で、日本人の精神構造を研究して、西洋人に対して発表した、という視点で考えると、当時としては画期的なことだったと思います。

ユーザーID:5931244926
ガレット様へ
好みはひとそれぞれ
2018年1月30日 13:39

桑原武夫、全く知りません。

ググってみたらもう亡くなられてることは分かりました。

著書も一冊もピンときません。写真を見ても誰コレ?状態。
ごんぎつねとかスイミーとか、国語でも話の内容が良かったものはいろいろ覚えていますが、そうでもなければ、内容はおろか、著者なんてもっと記憶の彼方です。
日本史の問題で出るようなのはなんとか覚えてますが。

私が理系だからか知りませんが、桑原武夫を知らなくて困ったことは一度たりともありません。(興味すらありません。)

仮に、知ってたとしても、やっぱり私には、桑原武夫が武士論を知ってたかどうかは分かりません。

自分がたくさん目にしたからって人も同じだとは思わない方がいいですよ。

ユーザーID:6908543921
ガレットさんへ
tora
2018年1月30日 15:58

編者は、桑原さんですが、選者、執筆者は何十人もおります。

ですから、当時を知っている、すべての選者、執筆者を把握できないので、「編者、執筆者はすでにこの世にいないと思われるが、」と表現しました。

初版から55年、たとえば当時40歳の選者、執筆者も現在は95歳以上です。

ユーザーID:3287881034
トピ主さんのレスを読みました
チュン夫
2018年1月30日 22:14

「武士道」の内容は出版された当時の日本人(元々の武士も含め、上流階級とか知識階級?)なら、本を読まなくても、「武士道が何なのか」は当然のように知っていたと思います。

『日本の名著 近代の思想』には「わたしたちは明治から1945年までの日本人の思想的苦闘のことを、どれだけ知っているであろうか。」とあるので、江戸時代とは異なった新しい思想を生み出す過程を(我々が)知るための本を集めたのだと思います。

新渡戸稲造は「武士道」を自分の妻や外国人に理解できるように書き方を「苦闘した」と思いますが、武士道を元にして明治以降の新しい思想を打ち出したものではないので、省いたのだと思います。

逆に、掲載されている「学問のススメ」は「天は人の上に人を作らず。人の下に人を作らず」との画期的な思想を多くの国民に広めたと思います。


余談ですが、中央公論社から別途「日本の名著」全50巻が日本書紀から柳田国男まで刊行されています。

その50巻にも「武士道」は含まれていません。手元にある奈良本辰也訳「武士道」の解説に、

私(奈良本氏)は私の問題として、この武士道について考えをまとめなければならないと思い出した。全集「日本の名著」(全50巻)のなかで、自分から申し出て「葉隠」を選ぶ気持ちになったのはそのためだった。

とあり、「武士道」と「葉隠」の両方を読んでいる奈良本氏が、明治期の「武士道」ではなく、わざわざ江戸時代の「葉隠」のほうを名著として選んでいるのは、鍋島藩で実際の武士への教育書として使われた実績もあるからだと思います。

ユーザーID:2545738490
ヨコですが、京大図書館の名誉のために
抹茶
2018年1月31日 19:42

ガレットさんへ

>>去年、京大図書館が、遺族から寄付されてた桑原武夫蔵書一万冊を捨ててたって、結構大きいニュースになってたけどな。

京大図書館ではありません。京都市立図書館です。
もちろん桑原蔵書は京大図書館にも寄贈されましたが、それらとは別に市民向けの本(しかし、絶版本とか貴重な書もあり)が京都市立図書館に寄贈されました。

ユーザーID:2998773709
ガレットさんへ感謝
tora(トピ主)
2018年2月1日 15:51

桑原さんの遺族の京都への寄贈は「1万冊」でしたね。

去年、私が別のトピックでにレスした際、「10万冊」と誤った情報を流しました。

トピ主:ハイホーさん:「どんな本を読んでいらっしゃいますか?」(2017.8.13)
私のレス:「失礼、計算間違いです。」(2017.9.25)

改めて確認すると、ガレットさんが書かれたとおり、「1万冊」でした。

最近よく記憶間違いをします。年齢のせいでしょうか。

このトピックの前回のレス(2018.1.30)でも、選者、執筆者は「何十人」と書きましたが、実際は「十何人」でした。改めて訂正します。

ユーザーID:5931244926
武士道って近代の思想ですか?
nico
2018年2月1日 15:55

 質問ですみません。

 近代って、明治以降の話ですよね?
 武士って、明治以前の話だと思うのです。近代の思想として、武士道が取り上げられるのは違和感があるのですが。

 近代の定義の問題ではないでしょうか。

ユーザーID:0615259483
好み、とかいう問題じゃない
2018年2月1日 17:21

好みは人それぞれさんよ。

自分が知らないからというだけでよその分野を侮ってはいけないよ。
いろんな学問の分野があるけれどそれぞれに「この人は常識的に知っている」という(世間的にはマイナーな?)人物がいるよ。

まあ、別分野がその人を知らないからって人生で別に困らないだろうけどさ、「知らない」って言われたら「ああ、その分野には疎いひとなんだな」って思うだけです。
だけど、自分が知らないからその人は大した人ではないと言いたいような態度や好みはそれぞれだって言い出すのは恥ずかしいよ。

悔しい気持ちが根底にあるからかもだけど知らない世界は謙虚に知ろうとしたほうが世界広がるよ。

ユーザーID:0675108002
好みに合わなかったのだろう
数寄者
2018年2月2日 10:41

>推定でもいいです。

選者の判断に不満があるひとはたぶんたくさんいるでしょう。
そういう人は、自分が新しく『日本の名著』を書くといい。その売れ行きによって、主張が世に受け入れられるかどうかがわかるでしょう。

ユーザーID:0584937173
『余は如何にして基督信徒となりし乎』があるから
アラフォー
2018年2月3日 3:24

出版社の紹介によれば、本書は、
「…できるだけ幅ひろく、福沢諭吉から丸山真男まで五十の名著を紹介する」
とのことです。
たしかに、トピ主さんの書かれているように、哲学、政治経済、社会、歴史、文学論、科学の各分野にわたり、年代も明治初年から終戦まで偏りのないように選ばれているようです。
膨大な数の本の中からわずか50冊を選んだのに、そのうちの2冊が似通っていたら、編集者の趣味が色濃く出ていると批判されそうですから、これは妥当な方針だと思います。

トピ主さんが、『武士道』が含まれていないのはなぜか、とおっしゃるのは、婉曲に、50冊の中に『武士道』より劣る本がある、とおっしゃっているようにも思えますが、桑原武夫は、いわば「お互いにどちらが名著か比較しようのない50冊」を選んだのだと思います。
例えば、『武士道』と『日本の数学』のどちらがより名著かという比較はナンセンスです。

ところが、『武士道』には、運悪く、内村鑑三『余は如何にして基督信徒となりし乎』という比較対象が存在した。
どちらも原文は英語ですし、内容的にも通底するところがあります。
しかも、内村と新渡戸は札幌農学校の同期です。

『武士道』はあまりにも有名な本ですから、50冊の候補として俎上に載らなかったはずはないでしょうが、『余は…』がある以上、採用するわけにはいかなかった、ということだと思います。
『余は…』がなければ50冊の中に入っていた可能性はあると思います。

ユーザーID:3331591686
トピ主です。レスありがとうございます。
tora(トピ主)
2018年2月3日 15:54

まず。新渡戸博士著『武士道』は、指南書ではなく、学術的研究論文、または解説論文に属するものと思います。

もともとの疑問は、博士がドイツ留学中に、ベルギー人の学者に会った際、「日本では徳育をどのようにされているのか?」という質問があり、そのときに答えられなかったのが、元になっております。

『武士道』は、博士がその後に『商人道』や『平民道』に発展する起点になっていると思います。

中公新書の『日本の名著』は明治以降に発表された著書が条件になっておりますので、全集とは選定条件が異なります。また、著書の内容は、明治以前の時代をテーマにした研究もあります。
・北村透谷『徳川氏時代の平民的理想』
・南方熊楠『十二支考』
・津田左右吉『文学に現われたる国民思想の研究』
・折口信夫『古代研究』
・柳田国男『祖先の話』など。

また、原文が英語なのは、
・岡倉天心『東洋の理想』(原著は1903年英国で出版、邦訳は没後十数年後)。

『武士道』の原著の出版は1899年米国、1年後の1900年には英文ですが日本でも出版されております。また改訂版が1905年に出版されましたが、日米同年に出版されているようです。

福沢諭吉とはいかないまでも、当時はかなりの影響力があったと思います。
現在もあります。

ユーザーID:5931244926
誤解を招いているようなので
好みはひとそれぞれ
2018年2月5日 23:02

> へ様

よその分野を侮ってなどいません。
桑原武夫氏を大したことないとも言っていません。

「(有名なのに)知らんのやね」と言われたので、そんなに有名なの?自分もひょっとしたら著者名を知らなかっただけで、著書は知っているかもしれないと調べた結果、やっぱり知らない。

自分が知っているからって、人も知っていて当たり前と思わない方がよいと言っています。

>好みは人それぞれ

元々、トピ主様は、「推測でもよい」と言ってくれており、
桑原武夫を知らない、編者が何人もいたと知らない私は、

・桑原武夫がそもそも『武士道』を知らなかったのではないか(世の中には膨大な数の本があるので)
・選定のタイミングでは、知らなかったのではないか
・知ってはいたけど、選定の時に、挙げる程の内容ではなかった
(桑原武夫がこれは名著だ、と思う(思い出す)程のものではなかった)
と予想しました。

だから、人の選定基準に左右されず、(人のランキングは参考程度で)自分が良いと思った本が良いと思えばよいのでは?
と言い、好みはひとそれぞれと名乗っています。

ユーザーID:6908543921
 
現在位置は
です