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    クモは益虫だから放っておいていい? 駆除した方がいい?

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    「朝のクモは縁起(えんぎ)がいい」という言い伝えを耳にしたことはありませんか? 家庭に発生するクモは益虫で毒はないことが多いようですが、虫が苦手な人にとっては、触りたくないし、姿すら見たくありません。読売新聞の掲示板サイト「発言小町」に「部屋に出たクモの逃がし方教えてください」という投稿がありました。心優しい内容に、さまざまな案が寄せられています。専門家に聞いてみました。
    画像はイメージ

    部屋に出たクモを殺さすに逃がすには?

    トピ主の「いちこ」さんは、一人暮らしをしている20代の女性。最近、部屋にクモが出るようになったそう。「殺すのはかわいそうだなと思ってしまい、どうにか外へ逃がしてあげようと思っているのですが、なかなかうまくいきません(泣)。そもそも、クモが苦手なのでできるだけ触らないで逃がしてあげたいと思っています。私と同じようにクモが苦手な人は、どうやって対処しているのでしょうか?」と、アイデアを募りました。

    この投稿(トピ)には、約40件の反響(レス)がありました。プラスチック製のコップなどの使い捨て容器と、少し厚めのハガキくらいの大きさの紙があれば、簡単にクモを逃がすことができると提案するのは、「コトコト」さん。「クモを見つけたらコップをかぶせ、コップと壁の間に紙をそっと差し込みます。紙をフタにした状態でそのまま外に持っていってクモを放します。慣れてくると、スッとすくって運べるようになりますよ」と書き込みました。

    「ウグイス」さんは、ちりとりなどで、クモをすくって逃がしているそう。「クモは空を飛ばないし、走るのもそんなに速くない印象。クモの種類にもよると思いますが、大抵はすくえるし、それをそっと窓まで持って行って、ポイしています」とコメントしました。

    ほかに、「昆虫採集の虫取り網で捕まえる」(「からす」さん)、「天井にいるクモはバスタオルをぶつけて落とす」(「泡沫の夢」さん)、「ゴミを空にした掃除機で吸って、外に逃がす」(「スパイダー」さん)のように、さまざまな“技”が紹介されました。

    出典:アース製薬『アース害虫駆除なんでも事典』
    クモはなぜ家に居ついてしまうのでしょうか。発生させないようにするにはどうしたらいいのでしょうか? 虫ケア用品(殺虫剤)などを製造・販売する「アース製薬」(東京)に聞いてみました。

    イエグモは益虫なので放っておいていいの?

    一般に、毒グモを除いて、クモはほとんどの種が無害で、害虫(農業害虫・衛生害虫)を捕食する益虫とされています。

    アース製薬研究部・有吉立さん

    同社の兵庫県赤穂市の生物飼育室で、商品開発や生態研究に必要な実験用害虫を飼育している、研究部の有吉立さんは「家に出るクモで一番大きいものは、アシダカグモという種類です。肉食性で、生きたゴキブリを食べます。ハエトリグモという、その名のとおりハエなどを捕食するクモもいて、ほとんどのクモは無害です。ただ、ジョロウグモのように、糸を出してクモの巣を作るクモは『不快害虫』に当たります。虫嫌いの人にとっては見たくないでしょうね」と言います。

    また、1995年頃から、毒性の強い外来種のクモが日本に生息するようになって、問題になっています。有名なのは「セアカゴケグモ」。メスはオスよりも大きく、毒があり、かまれて亡くなる人もいます。一般的なクモに攻撃性はありませんが、捕らえたとき、かみ付くことがあります。人間が攻撃してきたときに防御のために攻撃してくるのだそうです。

    同部・野村拓志さん

    クモを退治したいときにはどうしたらいいのでしょうか? 家にあるハエや蚊用の殺虫スプレーで駆除できるのでしょうか? 同部の野村拓志さんは「ハエや蚊のような『衛生害虫用』と、クモのような『不快害虫用』の虫ケア用品(殺虫剤)は、それぞれの対象害虫にあわせて、最適な用法・容量となっています」と話します。おすすめするのは、「おすだけクモアーススプレー 屋内用」という、屋内クモ専用の殺虫スプレー。1プッシュするだけで屋内のクモを速効退治します。クモが侵入しそうな場所にスプレーしておくだけで、約1か月よせつけません。

    また、「クモの巣消滅ジェット」という商品は、クモの出そうな場所にあらかじめスプレーしておくと、約1か月間クモが巣を張るのを防ぎます。「クモは、一度巣を張ると、また同じ場所に巣を張るので、予防のために効果的です」と野村さんは話します。

    発生しないよう、予防が大事

    さらに、「クモを繁殖させないためには、エサになるゴキブリやハエが発生しないように予防することも大事です」と有吉さんは言います。「クモをそっと逃がしたいという気持ちはわかりますが、家の中が繁殖しやすい環境になってないか、一度、冷静に点検してみることも必要でしょうね」と強調します。

    クモ以外の害虫にも注意

    出典:アース製薬『アース害虫駆除なんでも事典』
    地球温暖化の影響で、今年も暑さが厳しい夏が予想されます。これから気温の上昇とともに湿度も高くなり、クモ以外にもダニやゴキブリなど、害虫が発生しやすくなる季節になります。

    乾燥食品やドライフラワーに多く発生するシバンムシ、米などの穀物につくコクゾウムシなどもいます。同社では、「害虫の対策は、害虫について正しい知識を得ることが大切です。その虫の種類や生態、引き起こす害などを詳しく学び、対策をより万全にしておきましょう」と、呼びかけています。害虫駆除は先手、先手で、対策したいですね。(読売新聞メディア局・遠山留美)

    【紹介したトピ】

    【紹介したHP】