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    コロナ対策で入学式の看板撤去され、記念写真撮れず…仕方ない?

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    今春も多くの学校で入学式が行われ、新入生たちのほほえましい姿が見られました。ただ、コロナ禍とあって、学校側は様々な感染防止対策を施しており、入学を記念したい親の思いとすれ違ってしまうケースもあったようです。読売新聞の掲示板サイト「発言小町」には、入学式の看板の前で記念撮影をしたかったのに、早々に看板が撤去されてしまい、残念だったという体験談が寄せられました。例年通りにいかずに感じてしまったモヤモヤは、どうしたら解消できるのでしょうか。

    学校の表札の前に長蛇の列、これって変では?


    画像はイメージです
    トピ主「みゆみゆ」さんは、わが子の高校の入学式に出席。あらかじめ学校側から保護者の出席は1人だけに制限すると連絡を受けていたので、式が終わったら、夫と祖父母に来てもらい、「入学式」と書かれた看板の前で記念撮影をしようと打ち合わせていました。ところが、式が終わったときには、看板は既に撤去されていました。近くにいた教師に聞くと、「コロナ対策で、撤去させていただきました」との返事。それでも、学校の表札の前には、わが子を写真に収めようとする人たちで、長蛇の列ができていたそうです。

    その列に並んだトピ主さんは「事前に知らせてくれれば、こちらの行動も変えることができたのに。看板の前での撮影は、ビッグイベントだと思います。それを事前通知もなく、いきなり撤去するという方法はどうなのかと思い、学校に意見を伝えたいと思いました。でも、スタートから悪い印象を与えても子供のために良くないので、我慢しようとも思いますが、モヤモヤがずっと消えません」と発言小町につづりました。

    この投稿に60件余りの反響がありました。

    看板を増やしたり、設置時間長くする方法は?


    「うち(の子供)も入学式でした。みなさん、写真を撮りたいですよね。うちの学校も看板の前で超密になっていて、しょうがないので、学校名の前で撮りました。その方がすいていたので。私はその密を見て、逆に看板を増やす、もしくは設置時間を長くする、という方法じゃだめなのかなーと思いました」と書いたのは、「dolce」さん。

    「配慮が足りないのは、学校側ですね」と書き込んだのは、「ユ」さんです。「校門前での、入学式の看板前での記念撮影なら、順番制にすれば十分、対応できると思います。自らに責任が及ぶ可能性のある一切の行為を排除する学校側の考え方には賛同しかねます」と、トピ主さんに同調します。

    中学受験をした子供の入学式を終えたばかりの「雨のち晴れ」さんからは、「うちも並んで看板と写真撮りましたよ。頑張って入った学校、写真撮りたいですよね。なんの説明もなく看板取り外すなんて、不親切を通り越して意地悪とすら思います。コロナ対策なら最初からその旨を事前に説明すべきです。結局、意味なく密になっちゃっているじゃないですか。うちの学校は、しばらく看板置いておきますからと説明がありましたし、並んでいる方も、ある程度、間隔を空けて静かに並んでおられました」という体験談が寄せられました。

    どちらにしても学校は批判される


    画像はイメージです
    一方で、トピ主さんの考えに批判的な意見も寄せられました。「それで感染が広がったら、高校のせいにしませんか?」と書いたのは、「いち大学教員」さん。「そもそも、(式への参加が)1家族1名に限定しているというのも、人を集めないための方策。式が終わった後で、ゾロゾロ家族が集まったら、意味がありません」と指摘します。

    「どっちにしろ文句言う」とコメントしたのは「末」さん。「看板を設置すれば、『密になったじゃないか!』、看板を撤去すれば、『表札の前で密になったじゃないか!』と。どちらにしろ文句を言われるとすれば、学校側は、より責任を問われない方を選ぶに決まっていますよね。第一、密にならないよう配慮するのは、『保護者』や『親』側ではないでしょうか」とつづっています。

    トピ主さんと同じ高校新入生を持つ「葉子」さんは、「中学の卒業式も保護者は1名の参加、高校の入学式も1名の参加だったので、夫と私がそれぞれの式に参加しました。本当は夫婦で参加したかったです。でも、学校側の事情をかんがみて我慢ですよ。写真も同じく。密にならないように協力するのは、誰のためでもなく我が子のため。もし感染者がでたら、休校になります。また学びの機会がそがれてしまう。そういう事態にならないために、学校だけでなく、保護者も協力しなければなりません」という意見を寄せました。

    今できることは何か、考えて行動を


    教育評論家の親野智可等ちからさんは「新型コロナ対策については、専門家の間でも意見が分かれていますし、家族に高齢者がいるか、持病があるかなど、置かれている状況によっても捉え方が違ってきます。そんな中、入学式はどんなふうに行ったらいいか、学校の先生たちの間ではいろんな意見があったことでしょう。看板撤去については、学校が責任をもって判断した以上、仕方ないのかなと思います。事前に説明してくれればという親御さんの気持ちもわかりますが、説明を省略せざるをえないケースもあります」と指摘します。

    感染が拡大している以上、今後も学校行事の見直しなどが行われる可能性があると親野さんは考えます。「でも、悪いことばかりではないと思います。教育現場では行事が増える一方でしたが、もっと本質を見つめ直し、大切なことだけを残そうという動きになっています。いろいろな意見を受け入れながら、自分の考えも伝えていく。親御さんの方も、今できることは何だろうと考えて、行動してほしいです」と強調します。

    コロナ禍でいつもとは違う学校生活のスタート。気持ちを切り替え、子供たちがこれからどれだけ楽しい学校生活を送れるかに焦点を当てていった方がいいのかもしれません。(読売新聞メディア局 永原香代子)