【横ですが】は、発言小町に日々寄せられるトピの中から、「これは大変!」「そんなこともあるよね」など編集部スタッフが気になったトピを取り上げます。
「スピカ」さんは、自分の性格を分析して、細かい温度管理は苦手なうえに平日は仕事があって、急な天気の変化で世話が必要なものは向いていないこと、「素人でも必ず実をつける!」とうたわれていた観賞用イチゴを、実をつける前に枯らしたことがあることなどをつづっています。それに共感したのか、編集部員のA子が「わかる、わかる。私、サボテンも枯らす女だからさあ」と一言。それを聞いて、何か勘違いがあるのでは?と思いました。
画像はイメージです
最近は、ホームセンターや100円ショップなどで、多肉植物やサボテンが誰もが気軽に買えるようになりました。厳しい気候の原産地が多い多肉植物やサボテン(略して、「タニサボ」と業界では呼ばれています)は、体内で水分を蓄えることができるので、一般的な植物に比べ、水やりの頻度が少なく、比較的育てやすいといわれます。
かくいう私も、“タニサボ歴”3年のファン。自宅のベランダは、70鉢ほどで埋め尽くされています。でも、元々はズボラな性格。だからこそA子に伝えたのは、「サボテンは、育てるのが意外と難しい!」ということです。
なぜなら、多肉植物に比べ、サボテンは状態の変化が見えづらいからです。多肉植物は、水分が足りなくなると、ぽってりとした肉厚の葉にシワが寄るなど、なんとなく水のあげ時が分かります。ところが、サボテンには、そういった変化がほとんどないのです。
見た目は変わらないのに、土を掘り返してみたら根っこが腐ってしまっていたり、腐らせないよう水やりを我慢しすぎると、いきなりクシャッとつぶれてしまったり……。初心者にとっては、水やりの見極めが難しいところ。ハオルチアやエケベリアといった多肉植物も、夏場は直射日光の当たらないところに、冬場は0度以下にならないところに動かしてあげるなど、栽培環境にもよりますが、意外と面倒を見てあげなくてはいけません。
「えー、そうなの? 知らなかった」とA子。レスの中でも、多肉植物をオススメしている人もいるので、みなさん、ぜひ読んでみてくださいね。
私がトピ主さんにオススメしたいのは、「アガベ」「アロエ」の栽培です。アガベは、メキシコ原産の多肉植物で、乾燥地帯で育ちます。100年に1度咲くという意味で「センチュリープラント」とも呼ばれ、テキーラの原料として使われることでも知られます。
我が家のアガベたち華やかさに欠けるこの二つですが、とにかく暑さや寒さに強いのです。酷暑の夏場も、暑さにやられてしまう他の植物をよそに、アガベやアロエはすくすくと育ってくれます。アガベは成長がゆっくりで、アロエは成長が早い。過去の発言小町には、アロエが育ち過ぎて困っているというトピ「
アロエがジャングルみたいです」もありました。
我が家には、特にアガベがたくさん並んでいます。葉の先についた立派なトゲやシンメトリーな見た目……その美しさは、一日中眺めていられるほどです。
ほかの編集部員にわが家の鉢植えの写真を見せると、「え~、あんまりかわいくない」「私だったら、食べられるゴーヤやイチゴのほうがいいや」とバッサリ。好みはそれぞれ違うのでしょうがないですね。でも、身近に花や植物のある暮らし。楽しむ知恵が伝わればなあと思います。
(発言小町編集部)