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    洗濯物に日光は重要じゃない?! 部屋干しのススメ3つのポイント

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    いよいよ梅雨到来。洗濯物を外に干せないこの時期、乾きにくいし、何だか臭いが気になるなど、ストレスを感じる人も多いのでは。読売新聞の掲示板サイト「発言小町」にも、洗濯物の干し方に関するトピが投稿されています。部屋干しが続くときの、あのニオイを撃退するにはどうしたらいいのでしょうか。「日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術」(アスコム)の著書もある、洗濯ブラザーズに気をつけたい洗濯のポイントを聞きました。

    意外と多い部屋干し派

    写真はイメージです
    ガス器具メーカーのリンナイ(本社・名古屋市)が、全国20~60代の男女1000人を対象に、梅雨の時期の洗濯の悩みを聞いたところ、「乾きづらい」が約8割と最も多く、続いて「生乾きの臭いがする」が約6割という結果でした。同じ調査で、「洗濯物は、日光に当てて干すのが理想的」と答えた人は約7割。梅雨時でも、晴れ間が広がったときを狙って洗濯できればいいですが、実際はそれも難しそうです。

    発言小町に「洗濯物は乾燥機?天日干し?」のタイトルの投稿がありました。これまでずっと、洗濯物はお日様に乾かしてもらってきた「トピ主」さん。最近は、「乾燥機の方が柔らかく仕上がるかも」と思うようになり、「天日干しするかどうか」問いかけたところ、50件の反響(レス)がありました。

    意外なことに、発言小町では、問いかけにはなかった「部屋干し」派が多いという結果でした。日中は仕事で留守なので、洗濯物を外に干せないという「神無月」さん。もっぱらお風呂と脱衣所に衣類乾燥機をかけながら干しています。「匿名」さんは自宅の2階にあるサンルームのような部屋に干します。冬場でも晴れていれば乾きは早いといいます。祖母の代から部屋干しという「AQUA」さん。日本海側で悪天候が多いからだそうです。ほかにも、虫が大嫌い、花粉アレルギーなどの理由がありました。

    一方、「市松」さんは天日干し派。快晴で空が青いとテンションが上がるそうです。基本天日干しという「くもり」さん。日差しに当たった方が菌も死ぬような気がするからです。「まよ」さんも天日干しのカラッとした感触が好きと言います。「天日干しだと、柔軟剤のニオイ残りも程よい」(「ばんび」さん)という意見もありました。

    テレビのコマーシャルの影響かもしれませんが、「洗濯物」と聞いて思い浮かべるのは、カラリと晴れた青空にひるがえる大量の白いシャツ。でも、この干し方、本当に正しいのでしょうか?

    目からウロコの洗濯の常識・非常識

    写真はイメージです
    洗濯ブラザーズは、「日光は洗濯物にとってあまり重要ではありません」と断言します。その理由としてあげるのが、日光に含まれる紫外線の影響です。「強い紫外線によって布地が傷んだり、色落ちが起こったりすることがあります。特に色の濃いものは日光に弱く、色あせてしまいますので、部屋干しをオススメします」と言います。

    また、部屋干しの際、窓際に干す人がいますが、これも間違い。窓際は直射日光が届き、紫外線が服を傷めてしまいます。カーテンレールに物干しハンガーを引っ掛けて干す人がいますが、カーテンから臭いの原因となるモラクセラ菌が移り、繁殖するケースがあります。洗濯物の生乾き臭のもとになるので、部屋干しのときは窓際を避けた方がいいでしょう。窓から少し離れた、風通しのよい場所に干しましょう。

    洗濯は洗う前から始まっている

    洗濯ブラザーズに梅雨時期の洗濯のポイントを聞きました。

    <洗濯は洗う前から>
    洗う前の洗濯物を保管する場合、ぬれたものと、乾いたものは別々にしましょう。ぬれたものは乾かしてから保管した方がよいでしょう。「時間がたつほど菌はどんどん増殖するので、長く放置せず、こまめに洗濯することをおすすめします」とのこと。洗濯槽の中に衣類をためるのはNGです。洗濯カゴは通気性のいいものを。洗濯槽は月に1回は洗浄したほうがいいそうです。

    <洗剤は適量で>
    洗剤をたくさん入れたら汚れが落ちそうですが、入れすぎは逆効果。泡が立ちすぎると、すすぎでの泡切れが悪くなり、汚れが落ちにくくなります。また、すすぎで洗剤を落としきれず、黄ばみや臭いの原因になります。適量を守りましょう。

    <乾きづらいを解消する>
    1、部屋の湿度を40%以内にする。除湿器は最強の味方です。
    2、エアコンは27度に設定する。人が快適に感じる温度が、洗濯物にもベスト。広い部屋より、温度や湿度をコントロールしやすい狭い部屋の方がおすすめです。
    3、乾きにくい洗濯物には、扇風機などで下の方から風を当てます。干すときは、洗濯物の間隔をこぶし一つ分空けて、空気の流れを作りましょう。バスタオルはハンガーを2本使って、コの字に干して空気の通り道を作るといいでしょう。

    コロナ禍の影響で、家庭での洗濯回数が増えた人もいるようです。嫌なニオイを撃退するためにも、正しい洗い方で「傷めずきれいに長持ちさせる」ようにしましょう。(読売新聞メディア局・後藤裕子)

    【プロフィル】
    洗濯ブラザーズ
    毎日の洗濯を楽しくハッピーにするための活動をするプロ集団。茂木貴史(もぎ・たかし)、茂木康之(もぎ・やすゆき)、今井良(いまい・りょう)の3人で結成。横浜でクリーニング屋を営みながら、「正しい洗濯の方法」を広める活動をしている。劇団四季、シルク・ドゥ・ソレイユ、クレイジーケンバンドなど国内外の有名アーティストの衣装クリーニングを行う。また、オリジナルのナチュラル洗剤を開発し、好評を博している。著書に「日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術」(アスコム)。