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    トイレットペーパー、3倍ロールは何がお得?

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    トイレットペーパーはだれもが使う生活必需品。ダブルやシングル、色や香り付きなどさまざまなタイプの商品が登場していますが、“こだわりポイント”は人によって違うようです。読売新聞の掲示板サイト「発言小町」では、「高級トイレットペーパー」をめぐって夫婦間で意見が食い違っているという投稿がありました。知っているようで、知らないトイレットペーパーの最新事情。大手メーカーの日本製紙クレシアに聞きました。

    トピ主「けちんぼ」さんは、専業主婦。家計のやりくりのためにトイレットペーパーは価格重視で、少しでも安いプライベートブランドなどを買ってきました。ところが、定年を機に家計管理を始めた夫は、再就職して収入があるせいか、「肉厚で香り付きのお高いトイレットペーパーばかり」を買ってくるようになったと言います。「文句があるわけではないんですが、なんだかもったいなくて……」と、もやもやした気持ちを発言小町でつづり、「トイレットペーパー、みなさんのお宅では高価なものを使いますか?」と尋ねました。

    贅沢をすると、戻れなくなりそう


    写真はイメージです
    価格重視派からはこんな意見が寄せられました。

    ▼拭いて捨てるだけのトイレットペーパー、ダブルだと使い過ぎてしまうきらいがあるのでペラペラのシングルを使っています。お高い質の良いのも使ってみたいですが、一度贅沢(ぜいたく)をすると戻るのが大変なので。(「あら~フィフ」さん)

    ▼ある程度の品質であれば再生紙の安いのでいいです。ちょっと使って捨てるだけのトイレットペーパーとティッシュに、お高いバージンパルプは環境負荷も高くて、もったいないと思っています。(「めんどくさがり」さん)

    品質重視派からはこんな意見でした。

    ▼私は、なんでもいいんですが、夫と子供がデリケートで、過去に安いものを購入した時、ダメ出しされました。紙質のかたいものや香料付きのものは嫌とのことで、我が家はメーカー2社に限定して購入しています。(「フラン」さん)

    ▼60代の高齢者夫婦。普段の生活はちょっと贅沢していてトイレットペーパーも良い物を。ふわふわですよ。シングルのごわごわな物は使いません。コロナでトイレットペーパーがなくなった時も、ストックがあるので慌てなかったけれど、今は用心のため、いつも以上にストックしてあります。(「匿名」さん)

    こだわりポイントも人によって様々です。

    ▼私が選ぶトイレットペーパーは、柔らかくて、香りが無くて、ダブルで、巻きが長くて、色は白で柄は無しな物です。そして、出来るだけ安いもの。(「冬は好き」さん)

    品質も価格も自分にぴったりのモノを探したいという声には、共感する人も多いのではないでしょうか。

    トイレットペーパー選び、どんなことを意識する?


    写真はイメージです
    株式会社プラネットが2020年5月に4000人を対象に行ったインターネット調査によると、トイレットペーパーについて「いつも決まったメーカーや銘柄を使っているか」を聞いたところ、最も多かったのは、「決めていない・意識していない」の55.4%。「できるだけ決めようとしている」は34.3%、「いつも決めている」は10.3%でした。さらに「自宅で使用しているトイレットペーパーはダブルかシングルか」を聞いたところ、ダブルと答えた人は46.3%、シングルと答えた人は43.6%、「とくに決めていない」が10.1%でした。

    トイレットペーパーで重視していることは、1位「価格の安さ」、2位「やわらかさ・肌触りのよさ」。「ダブルである」と「シングルである」がそれぞれ3位、4位で、好みが多様化したとはいえ、選ぶときには価格も気になるという人が多い様子です。

    高級かどうかは何で決まる? シングルとダブルの違いは?


    通常タイプと高級タイプ、どこに差があるのでしょう。日本製紙クレシアのマーケティング部の齊藤雄太さんに聞きました。「市場では、再生紙タイプやパルプタイプなどさまざまな種類が発売されています。当社では、品質を重視している『クリネックス』はパルプ100%。これに対して、『スコッティ』はピュアパルプだけでなく、一部に高品質パルプから出来た紙パック等を原料として配合しています」と話します。「クリネックス」には、肌触りだけでなく、プリント、カラーなど、にもこだわった「極上のおもてなし」もあります。

    ダブルとシングルとでは巻き方だけでなく、紙質が異なるそうです。ダブルは薄い紙を2枚重ね、紙と紙の間に空気が入ることで、ふんわり感を出しています。それに対してシングルは、しっかりした紙質。「ふんわりした優しさがほしい方はダブル、しっかりした拭き心地が好きな方はシングルを選ぶようです」と齊藤さん。さらに「最近は、巻きの長さにこだわる人も多く、スコッティには利便性を追求した2倍巻き、3倍巻きの『長持ちロール』を用意しています」と話します。

    3倍ロールはエコでサステナブル


    左・スコッティ フラワーパック 3倍長持ち 4ロール(ダブル・無香料)、右・スコッティ フラワーパック 3倍長持ち 4ロール(ダブル)
    言われてみれば、ドラッグストアの店先でも、2倍巻き、3倍巻きと表示されている商品が増えています。同社では、「長尺トイレットロールを主力商品へ」というニュースリリースを発表するなど、全社をあげて、力を入れている分野だそうです。

    通常はダブルタイプで1ロールの長さは25メートルですが、3倍巻きの商品では、1ロールに75メートルが巻かれています。「4ロールで12ロール分の紙を巻いてあるので、長持ちするし、ストックするにも場所を取りません」と齊藤さんは強調します。

    なぜそんなことが可能になったのでしょうか。

    「長持ちロール化を実現できたのは、紙の繊維の間の空気を減らし、やわらかさを保つエンボス加工をし、その凹凸をそこなわないように巻き取るなど、技術開発のおかげです。通常ロールと同様の使い心地です。かさばらないので、エコバッグにも入ります。交換する手間が3分の1になり、外装のプラスチックフィルムや芯部分のゴミも減らせます。輸送効率も3倍になるので、車両からのCO2排出量も大幅に削減でき、地球にも優しいです」と齊藤さん。長持ちロールにもこだわりがギュッと詰まっているようです。

    たかがトイレットペーパー、されどトイレットペーパー。「おしりをふく」紙から、使用感とエコを追求したこだわりの商品へ、進化を続けているようです。
    (読売新聞メディア局 後藤裕子)

    【紹介したトピ】
    トイレットペーパーは高価なものを使いますか?