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    【トピ探訪】いちいち「秘密ね」と念押しする同僚、いったい何がしたいの?

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    文・写真 エッセイスト メレ山メレ子

    職場でプライベートな話をした後に、いちいち「秘密ね」「秘密にしておくね」と念押ししてくる同僚についての投稿です。投稿者は、職場では人に知られて困る話はしない主義。たとえ同僚の秘密を知ってしまっても人に言いふらすつもりはないが、「秘密ね」と言われるたびに「拘束されるような気持ちに」なるとのこと。

    「秘密」は仲良くなる手段としてはおすすめできない

    お酒の向こうの落とし穴
    そんなに仲良くない女の人と、二人で飲んだことがあります。たしか、誘ってくれた人が直前に仕事でドタキャンになってしまったんだと思います。そうでもなければ、二人だけで一緒に飲みには行かないような気まずい組み合わせです。

    わたしは緊張して飲みすぎた結果、あまり他人にしないような話をしてしまいました。すると向こうも「実は最近こういうことがあって……」と、あまり外聞がよくない話をしてくれて、「お互いいろいろあるよね」と意気投合。その場では、多少は親密度が高まったような雰囲気になりました。

    しかし、それはあくまでその場だけのこと。翌日の朝「あのことなんですけど……誰にも言わないでくださいね……?」というメッセージが来ていました。一瞬縮まったように思えた距離が、雪渓にできたクレバスのごとくバキッと開いたのを実感しました。

    あちらにしてみれば「あまり親しくもない人にうっかり弱みを握られてしまった」という気持ちにもなりますよね、無理もないことです。仲良くなるために秘密を共有するのはおすすめできません。さらに職場では絶対にやめておいた方がいいです。

    小手先のテクニックのゴリ押しで乗り切ろうとする人のうさんくささ

    「快適な職場」と「秘密」は、本来どう考えても相性が悪すぎる。会社にプライベートな話を持ち込むのがそもそも歓迎できないのですが、どうして会社の人と秘密を共有しようとしてしまうのか。

    トピでもさんざん言われていますが、この秘密好きの同僚の方は「秘密ね」を誰かに親近感を抱いてもらうためのマジックワード、いわゆる殺し文句として使おうとしているんでしょうね。

    「あっ、こいつ今これを殺し文句として言ったな……」と思わせる人、たまにいますね。よく言うそれが鼻についてしまうとしたら、やはり言葉の使い方が「安い」のでしょう。

     秘密は本来、信頼関係とか利害関係とか、いずれにしろ緊密さの先にあるもののはず。その順番を逆にして、秘密から信頼関係を醸成しようとするからおかしなことになります。

    先に揺るがぬ信頼を勝ち得た上で、「〇〇さんにだけ言うんですけど……」と胸の内を打ち明けられて「話してくれてありがとう。このことはわたしの胸にだけしまっておくね」だったら、どんなにかっこいいことか……。その地道なプロセスをすっ飛ばして、「距離を縮めるためのTips」的な小技で自分の巣を快適にしようとしても、周囲には見透かされてしまいます。
    Tipsが「自分の失敗談を自己開示する」「アメちゃんを配る」くらい毒のないものならいいんですが(でも、アメちゃんで無理をゴリ押しされるとやっぱり腹が立ちますよね)。

    職場ほど信頼されるチャンスに恵まれた場所はない

    表面的には愛想がよく親近感を醸し出してくるけれど、人たらしのテクニックにばかり走っていて実が伴わない。そういう人を見ると、「職場ほど信頼されるチャンスに恵まれた場所は無いのにもったいないな」と思ってしまいます。

    別にめちゃくちゃ頑張らなくても、余裕のあるときに作業を引き受けるとか、頼まれたことよりちょっとだけ出しゃばってみるとか、あるいは「いつも仏頂面だけどこの手の作業については安心して任せられる」的な信用のされ方のほうが、長期的には楽になります。毎日顔を合わせたり、気が合わない同士でも協力作業は発生したりする分、挽回のチャンスは友人関係よりも多いのではないでしょうか。友人関係って、力を合わせて何かすることが意外と少ない分、「あ、こいつ信用ならないな」と一度思われたら、あまりリカバリーがきかないと思うんですよ……。

    わたしは会社の人と仲良くなって仕事をやりやすくするよりも、「特に性格は合わないけれど仕事ははかどる」関係の構築に、よりロマンを感じます。わたし自身が「いかに仏頂面のままで快適に仕事をするか」に思想が片寄りすぎているせいかもしれませんが。お酒の向こうの落とし穴

    秘密以外のもので人とつながりたい

    この投稿に出てくる同僚の方は、その後の投稿者のレスを見るに、秘密の共有で人とつながろうとする割には秘密を守れない性格のようです。ある人から得た秘密を、他の人とつながるために横流ししているとすれば納得ですが……あまりにも近視眼的・非合理的すぎる戦略ですね。

    プライベートの領域でも、お友達に「秘密ね」作戦を敢行しているのでしょうか。秘密の共有から生まれる一瞬の共感ではなく、長期的な尊敬や信頼で人とつながることが増えるといいですね。
    密にはなりにくい生きもの好きの会合

    ちなみにわたしはというと、近年できた友達は「人には理解されづらい昆虫や生きものが好き」「磯で魚やカニをすくってみんなで写真を撮ったあと海に返すのが好き」という同好の士つながりばかりです。

    こうした虫・磯つながりの方々とは、秘密の共有どころか本名も職業も知らずなんとなく集合してなんとなく散り散りに解散することが多いのですが、わたしは彼らのそういう「人類にあまり興味がない」部分にこそ、揺るぎない信頼を感じています。集まる理由も「単に目が多いほうがいろんな生きものが見つかる」というドライな人もいるほどです。

    「あっ! 〇〇だ! 先に行っててください!!」と言い残して道なき道をまろび落ちていく人などを見ると、なぜかすごく安心するんです。秘密を共有するより一緒にセミの羽化とかを観察するほうが、きっと仲良くなれると思うんですよね。

    ◇ ◇ ◇

    【トピ探訪】は、発言小町に日々寄せられるトピの中から共感できるトピや展開が気になるトピを取り上げるリレーエッセーです。

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