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    「トイレ貸して」と「Wi-Fi貸して」は同じ次元なの? 対策を聞いてみた

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    自宅に遊びに来た友人から「Wi-Fiのパスワード教えて」と言われたら、どうしますか。読売新聞の運営する掲示板サイト「発言小町」には「トイレ貸してとWi-Fiアドレス貸しては同じ次元」という投稿が寄せられています。セキュリティーが心配だから絶対に教えないという意見から、いつでも教えられるようにしているという意見まで、人によってずいぶん受け止め方が違うようです。この問題、どう考えれば良いのでしょうか。

    写真はすべてイメージです
    トピ主の「とらこ」さんは50代の女性。久しぶりに好きなアーティストのコンサートツアーに友人と一緒に参加することになりました。当日は仕事の関係で友人と別々に入場することになったのに、新型コロナウイルスへの対応で電子チケットしか発行されず、チケットを分けるやり方がさっぱりわかりません。

    困って友人に相談したところ、友人が娘さんを連れて自宅に来てくれて電子チケットの分け方を教えてくれることになりました。作業自体は5分程度で終わったのですが、その後、一緒にお茶をしていたとき、娘さんから「ここってWi-Fi(の電波)が飛んでいますよね? アドレス貸してもらえませんか?」と言われたそうです。

    友人は「図々しいわよ」とたしなめましたが、娘さんは「お母さんだってさっきトイレ借りたじゃん! トイレ貸してとWi-Fiアドレス貸しては同じ次元だよ!」と言ったそうです。「あまりに衝撃的な言葉」と思った「とらこ」さん。そのときは、笑いながら自宅Wi-Fiのパスワードを教えたものの、「同じ次元なのでしょうか。あと何年かたったら想像できない物を貸してと言われるのでしょうかね」と発言小町に投稿しました。

    この投稿に20件余りの反響(レス)が寄せられました。

    同列にする? 家族以外には絶対に教えない!

    「トイレは生理現象だから頼まれればもちろん貸します。でもWi-Fiは貸し借りしないものだと思ってました」と書き込んだのは「同居嫁」さん。

    「トイレはその場限りだけどWi-Fiはずっとです。本人の気づかないところで使われ続ける可能性のあるものを与えるのは慎重にならざるを得ないし、そういうことを言うのは不躾(ぶしつけ)な類いだと思います」とコメントしたのは「cloud」さん。

    「Wi-Fiアドレス、パスワードは家族以外には教えません。お金の問題ではなく気持ちの問題。『それなら近くのファミレスに行こう』と誘えばよかったのでは」(「アンドロイド派」)という意見もありました。

    一方で、いつでも教えられるようにしているという人もいました。

    ゲスト用のパスワードを発行すれば問題なし

    「ゲスト用のパスを切れるので、スマホやタブレットを持っている人が訪ねてきたらこちらから切り出します。というか、お茶を出すのと同じくらい、提供するのは当たり前のことだと思っています。世代の差は面白いですね」と書いた「とんとと」さんは30代だそうです。

    「うちでは、パスワードなどを書いた紙を写真たてに入れて来客時にはローテーブルに置いていますよ。急な来客のときはお茶を出すときに一緒に出しています」とコメントしたのは、「長芋」さん。Wi-Fiの提供は一種のおもてなし、ととらえている人もいるようです。

    自宅を訪れた子どもたちから「Wi-Fiのパスワード教えて」と言われるケースも少なくないようです。

    「小中学生の母ですが、子どもの友だちが遊びに来ると必ず『Wi-Fi使わせてください』と言われます。ポータブルテレビゲームやiPadのゲームでオンラインで対戦して遊ぶためです。少し前の世代は、コードにつなげて対戦できましたが、今のゲームはネットにつなげないとできないのです」と書いてきたのは、「ねここ」さん。QRコードをスキャンするだけで、自動的につながる手軽さもあって、子どもたちには自由に使わせているそう。「うちの子がよその家にお邪魔した時も同じですから、(自宅に)呼んでおいてWi-Fiを断る家はないと思います」とつづります。

    家族以外には絶対に教えないから、おもてなしの一環まで、どうしてこんなにも受け止め方に差がでてしまうのでしょうか。

    Wi-Fiのただ乗り以上に情報抜き取りが怖い

    サイバーセーフティー分野のリーダー企業として、個人情報盗難対策の技術を開発している株式会社ノートンライフロックに聞いてみました。

    同社のマーケティングスペシャリスト・広報担当の中村紗央里さんは「Wi-Fiを来客の方に貸してほしいと言われることは増えているのかもしれませんね。セキュリティー上は好ましいことではありませんが、困っている相手を目の前にしたら、教えないという選択肢もあまりないかもしれません」と話します。

    もしパスワードを教えて、友人から友人へと広がってしまった場合、Wi-Fiのただ乗りができてしまうこと以上に深刻なのが、共有フォルダや同じネットワーク環境にあるパソコン、スマートフォンなどから情報が抜き取られる可能性があること。なりすましなどサイバー犯罪の被害にあうことが考えられるそうです。

    このため、Wi-Fiを貸す場合は、次の二つの方法からいずれかを選択するとよいと中村さんは話します。

    <1> Wi-Fiを貸した後でパスワードを変更する。

    <2> ゲスト用のWi-Fiを設定する(3時間で自動的に切れるなど設定ができます)

    「ゲスト用のWi-Fiを設定できれば問題はありませんが、実際は手間がかかるし、機種にもよるので、貸したあとでパスワードを変更する方が現実的かもしれませんね」と中村さん。

    ただし、貸す、貸さない以前の問題として、自宅のWi-Fiのセキュリティー対策として心がけてほしいこともあると言います。

    <1> Wi-Fiのパスワードは、定期的に変更する。

    <2> Wi-Fi名(SSID)は、予測されづらいものに変更する。

    <3> Wi-Fiルーターは強い暗号化設定(WPA3など)にする。もしルーターが(暗号化がWEP設定など)古い場合は買い換える。

    暗号化設定には、次の種類があるそうです。

    WEP: ルーターの暗号化プロトコルの中で最も歴史が長く、セキュリティー面では最も劣っています。

    WPA(Wi-Fi Protected Access)/WPA2:「WEP」に替わる、より強固な暗号化方法です。

    WPA3:2018年6月に発表された、無線LANのセキュリティーを強固にした新しいプロトコルです。脆弱性が発見されたWPA2に次ぐ規格です。

    「こうした対策をふだんから行ったうえで、さらに通信内容の漏えい対策を強化するためには、パソコンやスマホでVPNアプリを活用しましょう。通信自体が暗号化されるので安心です」と中村さん。

    いまや子どもたちが「Wi-Fi貸して」と言ってくる時代。安全を守るためにも、日ごろから対策しておく必要はあるようです。

    (読売新聞メディア局 永原香代子)

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