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    【トピ探訪】自粛生活で気づいてしまった、人付き合いのわずらわしさ

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    文・写真 エッセイスト メレ山メレ子 

    コロナ禍からはじまった自粛生活が、すっかり心地よくなってしまったという投稿者。
    「もともと家にいるのが好きで、余計な付き合いや義実家訪問からも解放され、家族も早く帰宅してくれる。混雑する場所にも行かなくてよくなりました。何よりも人と会わなくていいのが、本当に楽、このままであってほしいと思っています」という投稿です。

    自粛中に飼い始めたカエル
    トピには様々な側面から、同意のレスが寄せられています。「余計な会議・接待・飲み会が減った」「満員電車から解放された」という仕事面の定番から、「オンラインのイベントが増え、行ける・行けないの地方格差がなくなった」という趣味面でのメリットを述べる人も。

    人付き合いの面では、「自分は社交的な方だと思っていたが、人付き合いが減ってみると意外と疲れていたことに気づいた」「コロナ前にメンタルをやられて引きこもり、罪悪感があったが国民みんながおこもり状態になって回復した」「もともと一人で家にこもるのが好きだったが、『連休どこに行ったの?』などといじられることがなくなり、気が楽になった」という声もありました。

    さらに「もともと孤立していたのが目立たなくなって嬉しい」という反応も。この方は、内向的というよりは失言が多いタイプのようで、酒席で記憶をなくすほど酔って、翌日になじられるなど、人が集まる場に近づくことで生じていた軋轢(あつれき)がなくなって快適とのこと。

    自粛で癒やされるのは、自粛前から疲れていた人たち

    切実さの度合いは人によってかなり幅がありますが、わたしは「みんな、コロナ前からすでに疲れていたんだな……」と感じました。もともと無理して人付き合いをしていた人や、以前から世界が自分になじまないと感じていた人にとっては、コロナによる社会全体の停滞が、急階段の踊り場のように思えることがあるのかもしれません。

    コロナ禍で業務量も減少したり、リモートワークになったりして生活に余裕ができた、家族や恋人とも時間を作れるようになり、まともな生活が送れるようになった。大きな声では言えないが、こんな暮らしがずっと続けばいいと思ってしまう。そんな内容の切実な文章を、ネットで読んだこともありました。

    逆にリモートワークで業務時間が長大化して過労になったという話もよく聞きますし、収入や身の安全が脅かされ、踊り場どころか階段自体が崩れそうな人も大勢いるわけですが。

    むかし読んだ海外の短編小説を思い出します。ゾンビにあっという間に 殲滅 ( せんめつ ) された世界、孤立した離れ小島で、人類が滅ぶまでの時間をのびのびと楽しむ初老の女性。ずっと夫の暴力に(さら)されてきた彼女にとって、はじめての心安らげる時間。

    当時「そうだよな、家族や恋人を必死で守りながら生き抜こうとする人ばかりでもないよな……」とおおいに納得したものです。下手すればゾンビよりも厄介な感染症(2週間の潜伏期間を持つゾンビ化ウイルスが登場すれば、人類を確実に滅亡させられそうですね)に世界が悩まされている中では、いっそうリアルに感じられます。

    「気が乗らないから行かない」と言えるのが真の自由

    わたし自身について言えば、コロナ以前から人付き合いをかなり ( ) り好みしてきたので、もとより人付き合いの煩わしさは最低限。はやくこの生活が終わってほしいという気持ちしかありません。複数人で野外に行って自然観察をするのが趣味なので、はやく国内外に飛べるようになってほしい。

    第5波が急激に収束し、第6波の予感に脅えつつも「このままコロナ前の日常が戻ってくるかも?」という楽観的な見通しも聞こえてきます。

    そうなったらどんなに ( うれ ) しいかと思う一方、「コロナ前の日常」がぜんぶ戻ってくるのは、たしかに勘弁していただきたい。

    仲の良い友達には会いたいけれど、単発のお仕事の打ち合わせならオンラインでも十分。週に2回以上の飲み会は想像するだけで面倒くさい。人付き合いが最小限になったことでひとり暮らしがすっかり上手になり、以前は考えられなかったような健康的なルーティンが確立されてしまいました。

    ひとり暮らしレベルが上がった結果、折々花を飾るようになりました
    しかし、これだけ人付き合いが苦手な人が多いのに、コロナを言い訳にしないと断れない。人付き合いがこんなに世の中に ( あふ ) れているのって、いったいどういうことなんでしょうか。みんな一見、飲み会大好きに見えて、そうでもない人が実は大半だったのでは……山のタヌキが人間に化けて宴会に潜り込んだつもりでいたが、実はほとんどの正体がタヌキやキツネだったような気分です。みんな無理せず、落ち葉を敷いたふかふかの巣穴に戻ろうよ。

    綺麗 ( きれい ) 事かもしれませんが、家にいられる時間の尊さが身に染みたからこそ、自粛が明けても自分の意志で守りたい。「コロナが怖いから」などと言い訳せずとも済むようにしたい。

    コロナ後に願うことは「家が大好きなので、今日は飲み会に行かずに帰ってゆっくりします!!」が立派な用事として認められる世の中です。

    しがらみの少ない者から率先して実践すべきなので、まずは巣穴で「今日の飲み会は遠慮します!」と発声練習するところからはじめます。まだまだコロナも油断できる状況ではないですからね。 

    ◇ ◇ ◇

    【トピ探訪】は、発言小町に日々寄せられるトピの中から共感できるトピや展開が気になるトピを取り上げるエッセーです。


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