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    小町拝見

    終活も自分が主人公…香山リカ

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     人生という劇場の幕の下ろし方について考える「終活」という言葉もすっかり定着した感がある。かつては「縁起でもない」と言われたが、今では明るく「そろそろ終活しなくちゃね」と語る人も少なくない。

     しかし、自分が主人公になって行う終活ならともかく、家族から「晩年はこうしてね」と指示されて良い気分はしないだろう。「将来は老人ホームに入ってね」と言った息子が最近、結婚式の費用を全額出すよう求めてきたと嘆く50代女性のトピがあった。

     金銭の問題より、早々に「ホームへ」と言われたことで傷ついたようだ。レスは身勝手な息子を批判するものが多かったが、「老後の備えに励んで」「ご夫婦でこれからの生活を楽しんで」などの前向きな助言もあった。

     そう、まさに「終わり良ければすべて良し」。自分の老後を勝手に決められたくはないが、「選択肢のひとつを示された」と考える手もある。人生の主人公の座を手放さなければ選択の幅はグッと広がる。「あなたがホームに入れと言ったからではなく、選んだのは私」と――。もちろん、「ホームはイヤ」なら、はっきりそう言えばいい。

     かつては「老いては子に従え」などと言われ、ある年齢になったら人生の主導権を子ども世代に明け渡すべきだ、とされた。しかし、今はそんな時代ではない。「自分の人生は自分のもの」という原則を守れば良いと思う。ただし、いつまでも年長者が威張り続けるのは論外だ。

     ホームに入るも良し、入らずに生活を続けるも良し。終活に満点はないが、不合格点もない。人生の終盤戦を自分で考え、自分で決められるって、とてもステキなことではないだろうか。

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