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    小町拝見

    親への怒り 今を楽しみ解消…香山リカ

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     診察室で「親を許せない」という声を聴くことがある。思春期の患者さんからではない。40代から60代、中には70代以上で親への怒りを表明する人もいる。だから、「アラフィフですが、親を許せない」というトピには何も驚かなかった。

     このトピ主は、進学や就職などの際、兄と違って自由な選択が許されず、可能性を奪われたというのが親への怒りの理由のようだ。私が診察室で会ってきた人たちのように、人生の後半戦に差しかかり不本意さを感じ、「そうだ、親にこうされたせいだ」と改めて“発見”してしまったのではないだろうか。

     問題は、親側はほとんどそれを自覚しておらず、子ども側が伝えても「すべてよかれと思ってやったこと」という反応が返ってくる可能性が高いことだ。患者さんの何人もが親に手紙を渡したり、ときには会って話したりしたが、何の解決にもならなかった。結局、自分で気持ちに折り合いをつけるしかないのだ。

     私は、診察室で親への怒りを炸裂(さくれつ)させるアラフィフや60代に、よくこう言う。「怒りを消さないままでも、前に進むことができると思いますよ」と。とりあえず、今の生活を少しでも充実させる。夫や子ども、友だちなどとおしゃべりしたり、趣味があればそれに打ち込む。

     気持ちを伝えても、どうせ親はわかってくれない。だとしたら、そこで時間とエネルギーを費やすのはムダと考え、存分にやりたいことをやるほうが“お得”というものだ。

     そうしているうちに自信が湧いてくると、親への怒りもいつのまにか小さくなることもある。それでも、怒りの炎が消えないままだとしたら、ますます今を楽しむのだ。その連続しかないのではないだろうか。

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