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    「株で280万円損」と40歳女性、初心者におすすめしない投資とは?

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    最近は、ネット証券などで気軽に株式投資を始める人が増えています。株主優待に力を入れる企業も多く、銘柄選びなどで情報収集をして資産形成に役立てようとする人も少なくありません。でも、成功談がある一方で、多額の損を出してしまうケースもあります。読売新聞の運営する掲示板サイト「発言小町」には、「半年前から株取引を始めたが、280万円の損を出してしまった」という投稿が寄せられています。「初心者におすすめできない投資」にはどんなものがあるのでしょうか。ファイナンシャルプランナーの高山一恵さんに聞きました。

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    トピ主「はな」さんは、40歳の会社員女性。共働きで、若いころから「ぜいたくはせず、給料をできるだけ貯金してやりくりしてきた」と言います。おかげで住宅ローンも完済。コロナ禍で外出の機会が減った昨夏から株取引を始めました。市況がよかったせいか、最初は簡単に資産を増やすことができ、「すっかり株取引の ( とりこ )  になった」そう。1日のうちに売り買いを完結させる「デイトレード」に熱中するようになり、信用取引もするようになりました。

    しかし、最近になって保有株が下落。信用取引分も含めて膨らむばかりのマイナスが怖くなり、「損切り」を繰り返して、一気に280万円の損を出すことになったそう。「iDeCo(イデコ)や米国の投資信託などの投資商品も持っていますが、これで、終身保険を除けば、わたしの貯金は残り2~300万円ぐらいになってしまいました。夫には250万円損切りしたところでバレて ( あき ) れられましたが、信用取引のことは言っていません。とにかく罪悪感と、気の取り直しようの方法がわかりません。でも、SNSなどでは増えた話が多く、デイドレードをついついやってしまいます。このままではだめですよね」と発言小町に書き込みました。

    この投稿には、70件近い反響(レス)が寄せられました。投稿を読んだ人からの「びっくりマーク」も1000を超えています。

    損を取り戻そうと、熱くなって、やみくもに取引を繰り返してしまうことに警鐘を鳴らす人が目立ちます。

    「サーフボード買って2日目」という助言も

    「投資歴が短いのに信用取引だなんて、ギャンブラーだなぁと思います。信用取引ってもっと経験積んだ人がやるのかと思っていました」とコメントしたのは、「パスタ」さん。

    「トピ主さんは、株投資でやってはいけない事を全てやり尽くしたって感じですね。頭を使わなくても ( もう ) かる時期もあれば、どうやったってダメなのでじっと我慢するしかない時期もあります」と指摘したのは、「株婆さん」さん。「まず何のために投資するのか? 信用取引までしてお金を増やす目的はなんだったのですか?」とたたみかけます。

    「株やギャンブルをやってはいけない人というのがいます。つまり、向いてない人。それは、負けたら絶対取り戻してやる!これからだ!と思う人」と書き込んだのは「レイ」さん。「主人の父も、先物取引にハマり、最初にちょっと儲けたのが忘れられず、その後、ソンを取り戻そうと必死になり、退職金の3000万を溶かし、さらに2000万借金していました。合計5000万の大損です」と身近に見てきた義理の父親の例を書き込みました。

    写真はイメージです
    株取引をスポーツのサーフィンに例えた人もいます。「とにかく自分がサーフボード買って2日目だと思って行動してください。サーフボードに立てないのに、小さな波にすら乗れないのに、決して大きな波に乗ろうとしないでください。とにかくまずは波が穏やかな場所で練習してください。自分がどう失敗しているか録画してもらうと良いですね。見るべきは上手な他人ではなく、下手な自分です。上手くなるための改善点がそこらじゅうに転がっています」(「とんこつ」さん)とエールを送ります。

    「今は皆、含み損を抱えてますって」と書き込んだのは、「ねこかい」さん。「去年の大相場から一転下げ相場に転じてますから、皆さん含み損抱えてるか、長くやってる人なら大幅に含み益を減らしてます。1年から数年、塩漬けで置いておけば株価も戻ってきますよ。信用取引は手仕舞いしないとだらだら損が出ますから、どこかで損切りは必要です。あなたは必要なことをやった、と思えばいいと思います」とアドバイスします。

    普通の会社員がハマってしまう株取引。安く買い、高く売ることができれば、その分、儲かるのでしょうが、こうした投資熱をどんなふうに考えればいいのでしょうか。「1日1分読むだけで身につく お金大全100」を出版したファイナンシャルプランナーの高山一恵さんに聞いてみました。

    長期・分散・つみたての三つが大事なワケ

    「この投稿の方の場合、デイトレードにハマってしまったということですが、一日中、株価の動きに対応しなくてはならないから、相当大変なのでは……と思います。損を取り戻したいという気持ちが強くなると、どうしても短期的な視点で、売り買いをしがちですが、投資は、資産形成のために行うものです。だから、短期ではなく『長期』で、そしてリスクを回避するために『分散』し、値動きに一喜一憂せず、毎月淡々と『つみたて』する、という三つの原則が大切なんです」と高山さんは話します。

    おすすめできない投資の具体例として、高山さんがあげるのは、次の四つ。

    <1> 生活費がない状態での投資
    「命金に手をつけるな」という投資の格言がある通り、投資は、余裕資金で行うのが鉄則。6か月から1年分の生活費やほかに使う予定のお金は分けておくこと。

    <2> 株の信用取引
    お金を金融機関に預け、預けたお金の最大3.3倍まで取引ができるのが株の信用取引ですが、うまくいけば儲けが大きい半面、思惑が外れたときの損失は大きく、お金を追加する「 追証 ( おいしょう ) 」を求められることもあるので、リスクが高い。

    <3> 高レバレッジ投資
    FXでは、株の信用取引と同じように一定額のお金を金融機関に預けることで最大25倍の資金を動かすことができます。うまくいけば利益は25倍ですが、失敗したときの損失も25倍。一瞬でお金が吹き飛ぶ可能性も。

    <4> 外国の証券口座での投資
    外国の証券口座は、日本では買えない金融商品を購入できることがあります。日本よりも高レバレッジで投資ができたり、クレジットカード利用での投資も利用上限額が高いので身の丈以上の高額取引ができたりします。しかし、お金を失う可能性も。

    「安定的に投資を続けている人は、短期のプラスマイナスにはあまり関心は払いません。株の場合、自分で予算を決めて、売り買いの候補の株の値動きをチェックして『10%上昇したら売る』『10%下降したら買う』など、自分なりのルールで運用している方のほうが、結果的に良い成績で順調に資産を増やしているものです。銘柄選びも、自分が応援したくなるような企業という銘柄を選んでいるという話もよく聞きますし、方法はさまざまでしょうが、危ない道を行くよりも、地味な王道を行くことをおすすめします」と高山さん。

    発言小町の中で、さまざまなアドバイスを受けたトピ主さん。追加レスで「みなさんがおっしゃられたようにデイトレードはやめます。信用取引も、売りができるメリットはあるのですが。やはりやめるべきですよね。現物をちまちまとやります」と返信しました。そして、これから株は、現物取引で長期のものと、すでに始めているiDeCoや米国株インデックス積み立て投資だけにすることにしたそうです。

    失敗を通した学びは手痛いものでしょうが、またスタートラインに立ったと思って、自分に合った方法を見つけられるといいですね。

    (読売新聞メディア局 永原香代子)

    【紹介したトピ】

    高山一恵さんの新刊本「1日1分読むだけで身につく お金大全100」は、お金の節約、税金・社会保険から、クレジットカードやスマホ決済の取り入れ方、お金の増やし方の基本と投資商品の選び方まで、わかりやすく解説しています。
    ※楽天ブックスの画面が開きます。

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