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    「歳をとって素敵になる」は本当? “年齢の壁”を乗り越えるには

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    ( とし ) をとって 素敵 ( すてき ) になるなんてこと、あるのでしょうか?」と題する投稿が、読売新聞の掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。外見の衰え、世間での扱われ方、他人との比較などに悩む女性は少なくないようです。「50歳から花開く人、50歳で止まる人」(PHP研究所)の著書もある作家の有川真由美さんに“年齢の壁”の乗り越え方を聞いてみました。

    写真はすべてイメージです
    トピ主の「モモンガ1号2号」さんは、43歳の女性。自分自身について「外見も若い頃からは比べ物にならないぐらい衰えて残念になった」とつづります。外見の衰えとともに、若いころとは世間での扱われ方も変わってきたことを実感。何となく自信がなくなり、人と比べていじけてしまうなど、「性格も悪くなった気がします」と打ち明けます。そして、「たまに『歳を重ねたからこその美しさ』とか『歳を重ねて中身が円熟し、人間的により素敵になる』などの表現を見ますが、本当にそんなことがあるのでしょうか?」と発言小町で問いかけました。

    もちろん、トピ主さんの周囲にも、憧れの対象となる年上の女性や男性はたくさんいます。しかし、そういう人たちに接していても「若いころから素敵な人だったのでは?」と思ってしまうそう。「一般的には、歳をとってからの方が意地悪になったり、意固地になったり、頑固になったりする人の方が多くないですか!?」とたたみかけています。

    この投稿には現在、約170件の反響(レス)があります。

    容姿の力とは恐ろしいもの

    「それって人によるのでは?」と書いてきたのは、「ひとみ」さん。「つらい目や苦しい目に遭って、ゆったり純粋な性格から、ちょっとトゲトゲしてしまう人もいると思います。でも、人生経験を重ねて、人間味が深まって素敵になる人も。歳とともに自分を知り世間を知って謙虚になる人もいると思います」とコメントします。

    「コトコト」さんは、「容姿の力とは恐ろしいもので、どんなに性格が悪くても容姿が良ければ良い人に見えるそうです。歳をとるとその容姿が衰えて、化けの皮が剥がれて汚い中身がむき出しになるのでしょうね」と分析しました。

    「基本的な性格と、思考の癖が人間を左右すると思います」と書いたのは、「とら猫」さん。「意地悪な方は、元から意地悪なんだと思いますよ。私は60歳パート主婦だけど、知識も経験も増え、何にでも工夫するし利口になりました。多方面から物事を考えられるようになって、歳を重ねることを楽しんでいます。40代半ばからそう感じましたね。加えて親も他界したら、人に対して思いやる気持ちが出てきますよ」とコメントします。

    「老いに抗いたい」「心は衰えない」

    同じ40歳代の女性として「せめぎあい中」と書いてきたのは、「虹のママー」さん。「そりゃ、若く見られたらうれしいけど、相応の体力があるわけでもない。老いに抗いたい気持ちもある。そういう、相反する状況が40代なのかも、なんて思います。ただ、やらなかった後悔を持ったまま歳をとりたくないので、今のうちにしたいこと、できることに取り組んでいきたいな、と思っています」と書き込みました。

    「ワタシは素敵だよ!」と書いてきたのは、還暦過ぎの主婦の「匿名希望」さん。「容姿は、どんどん衰える。内臓も骨も、悪くなる。当たり前のこと。今まで簡単にできたことが、できなくなる。これも、当たり前。でも、心は衰えないよ。歳を重ねて素敵になるのは、心の方」「心が素敵になったなあと、自画自賛できるのは、人を許せるようになったこと。人を理解できるようになったこと。当時は怒りしかなかったことも、この歳になると、その時の相手の気持ちがわかるわけ……」と続けます。

    人それぞれの“年齢の壁”。どうすれば乗り越えることができるのでしょうか。この投稿を見た、作家の有川真由美さんは「投稿された方が、ご自分の悩みを言語化されているということは素晴らしいことだと思います。日本の社会の中では、ともすると、若い時のほうが価値が高くて、歳をとると、価値が減衰していく。そういう観念があって、そのことに心が傷ついている人って、意外に多いのだという印象です」と話します。

    自分で夢中になる、面白がれるものを

    有川さんによると、会社や家族の一員として、周囲に合わせることだけを考えて生きていると、「自分にないもの」ばかりがクローズアップされて、落ち込んだり、焦ったりしがち。発想を転換して、自分の外側にではなく、「自分のなかにあるもの」に目を向けて、そこからできること、やりたいことを探ること。小さなことでもいいから夢中になったり面白がったりできる対象を持つと、自分自身の成長が励みになるそうです。

    近著「50歳から花開く人、50歳で止まる人」では「人生後半は、遊ぶように生きていく」ことを提唱しています。「特別な才能がなくてもいいんです。人を受け入れて交わる力、現実を認めて対処する力、工夫して生み出す力などは、知恵と経験がある人が持っているもの。これまで気づかなかった自分の素敵な部分を発見できると、まわりの素敵な人も目につくようになります。『もう歳だから…』と言い訳せず、やりたいことを思いっきり楽しみましょう」と呼びかけています。

    子どものころと違って、大人になると、毎年、飛ぶように時間が過ぎてしまいます。今年もすでに半年経過。年齢相応かどうかはわかりませんが、「素敵な人」になるためのステップ。あなたなら、どんなふうに考えますか。

    (読売新聞メディア局 永原香代子)

    【紹介したトピ】


    【プロフィル】
    有川真由美(ありかわ・まゆみ)
    作家、写真家。鹿児島県姶良市出身。熊本県立熊本女子大学生活科学部生活環境学科卒業、台湾国立高雄第一科技大学応用日本語学科修士課程修了。 化粧品会社事務、塾講師、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリー情報誌編集者など、多くの職業経験を生かして、働く女性へのアドバイスをまとめた書籍を刊行。46カ国を旅し、旅エッセイも手掛ける。著書に「感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく」「30歳から伸びる女(ひと)、30歳で止まる女(ひと)」「仕事ができて、なぜかうまくいく人の習慣」「一緒にいると楽しい人、疲れる人」(PHP研究所)、「いつも機嫌がいい人の小さな習慣」(毎日新聞出版)、「『気にしない』女はすべてうまくいく」(秀和システム)など多数。内閣官房すべての女性が輝く社会づくり推進室「暮しの質」向上検討会委員(2014-2015)。日本ペンクラブ会員。 



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