20年くらい昔、山口を車で旅行した時の事です。
今みたいに飲食店も多くなく、山中で日が暮れてしまい、峠を越さないと夕食にはありつけないと諦めていた私達の目の前に、いきなり舟形の民芸調の建物が現れました。
真っ暗な峠道、他に灯りとてなく、本当にいきなりヌゥーっと現れた感じです。
火を焚いていて、『公卿七厘』(漢字自信なし)と書かれた幟が立っていて、おまけに雨もよいだったので風景がけぶって幻想的なことこの上なし。
道を渡った所では、スズメだかウズラだか何かの鳥を焼いていました。
私達は民芸調の店内の囲炉裏端で、はっきりと覚えていますが、『和牛の牛丼』『和風の餃子』を食べました。
変なメニューですが、多分他にはあまりなかったんだと思います。
もしくは他の物は、車で貧乏旅行中の私達には大袈裟で高すぎるメニューだったかも・・・。
今思うとアレは現世の事だったのかと思うほど幻のような場面でした。
それから何年か後、山陽道ができてからどこかのIC付近で似たようなお店を見たと思うのですが昼間だったので雰囲気が違いました。
これだけの手掛りでおわかりになるか方がいらっしゃればぜひ教えて下さい。
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