「文学部で学びたかった」という考えに、取り憑かれています。
高校時代の進路選択から20年余り、そのことを考えなかった日はないのですが、解決の道が見出せません。
現実には、周囲の勧めに従って理学部に進学し、今もその延長上の職にあります (大学助教です)。実験と実習指導に明け暮れています。研究で生活できることは恵まれているのだと自分に言い聞かせながら、ベストを尽くしてはいるつもりなのですが、違和感、疎外感や後ろめたさとともに「文学部で…」という思いを、頭から拭い去ることができずにいます。
周囲の大人たちの言った「文学では食べていかれないよ」という言葉を、全くのでたらめだと思っているわけではないのですが…
せめて一歩でも近づきたいと、ベッドルームでの語学 (ロシア語等) の独習に時間を割いてみたりもしたのですが、その時間は楽しくとも気持ちが晴れるまでには至りません。もしも文学 (広義の) を通して他者と関わる場を見つけることができたら、少しは状況が改善するのではないかと夢想してみたり。どうしたら、諦めることができるのでしょう…
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