60歳代なかばになってしみじみ想うこと。
せめて残り5年間はキラキラ晴れて欲しい。
古い古いはなし。
いまから30年も前、長男誕生後3年。
妻はこころの病い(妄想と幻聴)に陥った。
服薬を続けて、数回の危機的状況はあったものの、今日までどうにか最低限の家事をこなしてきた。
わたしはその当時、真剣に離婚を考えた。
このままでは共倒れの人生を歩むことになると。
が、息子の将来を思い描き、離婚は断念した。
この評価はいずれ息子がやるだろう。
私は、若いころ実母が病死し、以来、母親のいないさびしさに耐えて育ってきた。
もともとツキのない人生であったことは認める。
何をやってもうまくいったためしがない。
なかでも妻との暗く長い歩みは、「人は何のために生きるのか」という初々しい自問自答の範囲を超えてしまっている。
人生あと5年(それで良い)のカウントダウンに入っている。
そして、あす、妻を連れて診療内科を訪問する。
これが最後であってほしい。
一度で良いから、自由にさせてくれ。
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