ハンガリーのピアニストアニー・フィッシャーの演奏を聴いていて、ああ、これだ!と声を荒げてしまいました。
わたしは、彼女の録音はBBCレジェンドのベートーヴェンやHMVの録音集のベートーヴェン、シューマン、シューベルトに敬服してきましたが、あらためて、シューマンの音楽を彼女のピアノで聴いていると、ハスキルとともに(ハスキルよりフィッシャーのほうがスケールの大きい演奏をする)このふたり、それにいまベートーヴェンの後期のソナタを入れている内田光子さんとともに、ゼルキン、バックハウス、グールド、グルダなどとともに、すばらしいベートーヴェン音楽の体現者だと感じます。
それにしても、Kinderszenenのすばらしさ、ホロヴィッツもよいけれど、この演奏の奥の深さ、それにフィッシャーは原節子、いや、巌本真理さんに似ていると思うのはわたしだけでしょうか、それに、巌本弦楽四重奏団のような素晴らしい四重奏のことを知る人が少なくなってきた今、もう一度、この素晴らしい四重奏について再評価する時期にある、これは主題と逸脱してしまいますが・・
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