バカな女。
夫の嘘を見抜けず5年も暮らしていた。
自分は幸せな結婚をしたのだと信じていた。
バカな女。
嘘で塗り固められた偽りの結婚生活を本物と信じた。
自分が見ている彼こそが真実の彼なのだと信じていた。
何も気付かず、何も見抜けず、呑気に暮らしていた。
自分の愚かさに本当に腹が立つ。
人はここまで残酷に人を騙せるものなのか。
彼にとって妻とは家庭とは一体何だったのか。
彼は自分の嘘がばれた事をまだ知らない。
私が離婚の準備を進めている事も知らない。
もうすぐ私はこの家を出る。
しかし心に空いた大きな穴は当分塞がりそうにない。
バカな女。
本当にそう思う。
私に自分の人生を立て直せる日が来るのだろうか。
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