小町にはピアノの上手な方がたくさんおられるようなので、私たちに励ましのお言葉をいただきたいと思いました。
本日ピアノが届きました。
頭も指の記憶もあまりよくないし、練習時間もあまりないし、何もかも一からやり直しかと思うとため息が出ます。
でも、ピアノとまた暮らせるだけで幸せです。
険しい山でも、一歩一歩計画的に登って行けば、いつか素晴らしい眺望が見えますものね。
今回肝に銘じていることは三つ。
1.無駄弾を打たない。=どんな音も、作曲者の意図を考えて自分が出したい音をイメージしてから弾く
2.集中して暗譜を心がけ、定期的に誰かに(迷惑だろうと思うけど夫にお願いしてでも)聞いてもらうつもりで、一つ一つの曲を丁寧に仕上げる。3時間分ぐらいのレパートリーを持つ。
3.毎回少しずつ即興の練習をする。
私の学習歴は、小さいとき習って以来、20代の時2年ぐらいレッスンを受けて引越しでお別れ。次の先生は理論や即興の基本も教えて下さったので、そちらの方が面白くなってしまい、数年間は理論や室内楽のピアノが趣味でした。また個人レッスンを受けたくなってあちこち探した末、30代半ばで、私にとって運命の人の一人であるS先生に出会いました。きらびやかな模範演奏を聞かせて下さり、しかもそれに必要な技術を伝えることができる方です…でした。私が失業したため、泣く泣くレッスンを一時中断して、早7年。
数年前にアリシア・デ・ラローチャの最後の演奏会に行く機会がありました。
小柄なにこやかな方で、お歳は80歳を越えていたはずですが、その繊細な老練な指さばきとともに、ここぞというときのとどろくような盛り上がりのアルベニスには陶然としました。あんな美しい音楽がつむぎだせるおばあちゃまになりたいものです。
私たちにだってまだまだ、少なくとも時間はありますよね。
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