もう何十年も前のことなのに、未だにこの時期世間の浮かれた楽しそうな雰囲気とは反対に私の気持ちは沈んでいきます。
我が家はある宗教の関係上クリスマスは行っていませんでした。幼稚園で初めてサンタクロースの存在を知った私は、サンタクロースは本当にいるのか、うちにも来てくれるのか何度も親に聞きました。何度も聞かれてうんざりしたのでしょう。「良い子にしていれば来るよ」と親が言ったので、それからクリスマスまで自分なりに良い子になろうと、妹と喧嘩しないようにしたり、お手伝いをたくさんしたりしていました。
そしてクリスマスの朝、枕もとの靴下には何も入っていませんでした。。。。
幼稚園の友達のプレゼント自慢を聞きながら、皆は良い子だからサンタからプレゼントがもらえたんだ。自分はずっと前に妹に意地悪したからもらえなかったのか、自分は皆よりも悪い子なのだろうかとさんざん悩みました。
なぜ、「いい子にしていれば〜」などその場限りの嘘をついたのでしょうか?まだサンタクロースはいないんだと言ってもらった方が良かったのに。
もう私もいい大人になっているにもかかわらず、子供が無邪気にサンタクロースの存在を信じ、プレゼントを当たり前の様に喜んでもらっている姿を見ると、喜びの反面深い悲しみの気持ちが消えないのです。この気持ちは親も主人ももちろん子供も知りません。心からクリスマスを家族で楽しめる日がいつか来るのでしょうか。
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