30歳のぷに子と申します。
大学受験から10年以上経ちますが、いまだに忘れられない思い出があります。
高校の同級生で親友のM子と同じ大学を受験しました。東京のキャンパス発表は見に行けず、当時は合格者の番号一覧が送られてくるのを待つ、という確認方法だったと思います。
ソワソワしながら結果を待っていた朝、M子から電話がありました。
「きゃー!私受かっちゃったー!信じられない!」と。どうやら先に結果が届いたようです。
私はまだ合否もわからない状態でしたが、「よかったね、おめでとう」と複雑な気持ちで言いました。
するとなぜかM子の母親に代わり、「今手元に番号全部載ってるから見てあげる。ぷに子ちゃん何番?」と何度も聞いてきます。
私は自分で確認したかったので何度も断りましたが、M母は一度言い出したら絶対に引かない人でしたので、根負けした私は自分の番号を教えてしまいました。
すると、「んー、無いね。残念。ぷに子ちゃん不合格だね。今日は勝ち負けがはっきりしちゃったけど、英語を勉強したいなら、レベルは落ちるけど○○大学とか○○短大もいいみたいよ。○○短大はお見合いの時に受けがいいって聞くし。勉強じゃなくて女としての幸せを追い求める人生もありだと思うよ。ぷに子ちゃんは英語だけが出来たけど、M子は総合力があったってことだよね。○○大学に通って仮面浪人するのも手かもね。」と長々とアドバイスを受けました。
別々の大学に進学してからも、なぜかお互いの大学名が必ず文中に出てくる手紙やメールを頻繁に寄越すM子。そして文体は常に上から目線で「勝者から敗者へ」という感じでした。さすがに相手をしきれなくなり、疎遠にしてしまいました。
オチが無くて申し訳ないのですが、不合格(を知った時)の悔しさと親友を疎遠にしてしまった罪悪感が忘れられず、誰かに聞いてもらいたかったのです。ありがとうございました。
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