先日TVのクラシック番組でベルクのヴァイオリンコンチェルトを聴きました。心を揺さぶられて、今でも思い出すと涙が出そうです。以前にも聴いたことはありますが、人生(今40代)を経て人の死とか病魔とかへの想像力が若いときよりはついてきたからかもしれません。
私のまわりには音楽に興味ある人がいないので、ここでお話ししたく投稿しました。
ユーザーID:9207302696
趣味・教育・教養
ゆうき
先日TVのクラシック番組でベルクのヴァイオリンコンチェルトを聴きました。心を揺さぶられて、今でも思い出すと涙が出そうです。以前にも聴いたことはありますが、人生(今40代)を経て人の死とか病魔とかへの想像力が若いときよりはついてきたからかもしれません。
私のまわりには音楽に興味ある人がいないので、ここでお話ししたく投稿しました。
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レス数16
木の花
21世紀の現在において新ウィーン楽派を現代音楽と呼んでいいのか分かりませんが、
現代音楽の入り口としてその辺りはよく聞きました。余分なものをそぎ落として
どんどんシンプルでダイレクトな表現になっていくのが自分の感性とよく合いました。
ユーザーID:5342877522
安曇野のおじさん
メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲の様に、パッと思い出すフレーズなどはないのですが、「ある天使の想い出に」と副題が付いている様に、30分間切々と思いを語るような曲だと思います。この曲を完成して間もなくベルクは亡くなってしまうので結局遺作となりました。そういった背景も曲に投影されている感じもしますね。ベルクのバイオリン協奏曲は、技術的にも要求される表現力も大変難しいと思います。ご指摘の様に、年齢を経ることによって感じるところも変わってきますよね。ご指摘の放送は録画してありますので、改めてゆっくり聴いてみたいと思います。トピをありがとうございました。
ユーザーID:4572324359
TT
普段からクラシック音楽に馴れ親しんでる人でないと、12音技法を駆使した無調音楽なので取っ付き難くいと云うか、、理解出来ないかも(笑)
この曲の成り立ちと、その後のベルクの運命を考えると胸に迫るものがありますね。
私は手持ちのCDは三種類しか持っていないのですが、、、
(シノーポリ/渡辺玲子・レヴァイン/ムター・アバド/ファウスト)
特にアバド/ファウスト盤はお勧めです。カップリングのベートヴェンのV協奏曲も素晴らしく、馴染みの無いカデンツァも聴かれます。
ユーザーID:6999488644
聴くだけおじん
もしかして、この曲の魅力の一つに、視覚
による独奏者、指揮者、オーケストラの緊張
感、緊迫感が、聴く者を揺さぶるのではない
でしょうか。
魂が、細く長く尾を引いて崇高に昇天して
行く様な最後は、CDを聞いても、自分まで
浄化されたような気持ちになり、呆然とする
ほどではありますが…
私は、現在60代ですが、50代後半、
そろそろ定年を意識し始めた頃、この曲や
リヒャルト・シュトラウスの「4つの最後の
歌」に、やるせなく、切なく、そしてどこか
とても懐かしいような気持ちで、涙ぐんだ
記憶が蘇りましたので、レスいたしました。
ユーザーID:4067820764
MK
「ある天使の思い出に」という献辞が曲成立の悲しい由縁を示しているのはご存知の通り。
そして作曲者本人の白鳥の歌にもなってしまった。 20世紀に作られた名曲。
あまり知られていないためか録音が少なく、未だ演奏会でも聴いた機会がありません。
グリュミオー&マルケヴィッチ・ロイヤルコンセルトヘボー(1697)が愛聴盤です。
無調性音楽独特の暗さでありながら、マイナーコードを積み重ねた音列を用いた哀切さが、美音
を以って高名なグリュミオーのヴァイオリンで奏でられる理想の演奏だと思います。
ユーザーID:2347000733
三大V協
ちょっと手に入れにくいのですが(某有名買い物サイトでダウンロードが出来ます)、コーリャ・ブラッハーのヴァイオリン、アバド指揮マーラー室内管の演奏(2003年)が私は好きです。
私にとって三大ヴァイオリン協奏曲は、荘重なベートーヴェン(ファウスト、ビエロフラーヴェク指揮プラハ)、悲痛なベルク、それにスリリングなバルトークの2番(ムター、小沢指揮ボストン)の3Bです。
ユーザーID:1574388061
はな
サントリーホールでギドン・クレーメルが弾いたのが大変印象に残っています。
最後にバイオリンの音色がす〜〜〜〜〜〜っと天に吸い込まれていくのが分かりました。
クレーメル以外の演奏も聴く機会はありましたが、彼以上の「気高く切ない思い」を抱かせた演奏には出会っていません。
大好きな曲ではありますが、切なくて、どうしても聴きたいという感情が高まった時にしかCDをかけません。
ユーザーID:5255026476
ゆうき
トピ主です。レス頂き感激です。
木の花様 現代音楽とはもはや思えませんが、若いころは何の気なしに聴いていたフレーズが心に刺さるように入ってきました。
安曇野のおじさん様 録画はご覧になったでしょうか。実は私は番組表の「ドボルザーク9番新世界から」に惹かれて慌ててTVをつけたらベルクV協が始まるところだったのです。で、結局ベルクで消耗(おーげさですが)し、新世界の途中でダウン(つまり就寝)しました(余計なお世話ですが演奏会の聴衆の方々は、どうだったのだろうかと思ってしまいました)。
TT様 ベルクの遺作となったのですね(ルルが遺作と思っていました)。鳥肌立つような殺気立った気配があり、後付けですが運命的なものを感じました。
聴くだけおじさん様 実に鋭いご指摘!!視覚の影響もトピ文に加えようかと思いやめたのですが、独奏者は若い女性ヴァイオリニスト&デュトワN協でした。初めて「観た」のでこの曲の印象がより強烈に感じられたのも確かです。リヒャルト・シュトラウスは今はまったく好みでないのですが(スミマセン)、より上級になると味わえるようになるのかも…今後に期待?です。
ユーザーID:9207302696
ゆうき
MK様 はじめてきたのは学生時代で“ある天使の…”とか言われても当時は恐るべし自己中で身近に病や死が全くなかったものですから響きようがなかったです。演奏会でもまれな曲なのですね、でも今後は頻繁に取り上げられそうな予感がします。グリュミオーのヴァイオリン←初めて聞きました、機会があったら聴いてみたいです。
三大V協様 なるほど3B!、私も同感です。特にムターのバルトークは素晴らしい!
はな様 ものすごい貴重な体験!クレーメルの演奏ならイメージ湧きます。本当に最後の音(何の音か覚えていませんが)、自分まで昇天しそうでした。あの後ベルク本人がそうなるなんて、あらためて鳥肌立ちそうです。
ユーザーID:9207302696
安曇野のおじさん
指揮者のデュトワさんのインタビューで、後半のプログラムにポピュラーな「新世界から」を置いたのは、武満さんの「弦楽のためのレクイエム」とベルクのバイオリン協奏曲と死を意識する難しいプログラムを聴いてもらうため、という趣旨のことをおっしゃっていました。デュトワさんの意図として前半がポイントだったのでしょう。ですから、トピ主さんが十分消耗されたのはマエストロの術中の通り(笑)かもしれません。後半の「新世界から」は、文字通り一気にエネルギーを解放するような生気に溢れた非常に良い演奏でした。有名な第二楽章のイングリッシュホルンは池田昭子さんという名人で、抒情的にかつ良い意味で淡々と歌い上げていたと思います。「新世界から」はポピュラーではあるものの、ドヴォルザークの故郷を想う気持ちなど気持ちが強く、民族的な楽曲は聴き終るとぐったりしてしまいます。スメタナやシベリウスの曲でも最近同じように感じますね。逆に今回のデュトワさんの指揮は、そこまで気持ちが入っていない感じで聴きやすかったです。この演奏会は12月でしたから、新世界(翌年)を良い年にするために、パーッとエネルギーを解放する感じで良かったです!
ユーザーID:4572324359
ゆうき
安曇野のおじさん様、レスありがとうございます。新世界からも確かによかったですね。シャルルデュトワのインタビューのところでぐしゃぐしゃの顔を洗いに行ったので、よくわかりませんが武満作品(聴いたことないですが)・ベルクとすごく深刻な取り合わせだったのだと思います。
新世界は、2楽章であら?ニ長調とばかり思っていたのに実際は変二長調(嬰ハ長調?)だったので頭が混乱し、そこでTVを消し寝室に直行してしまいました。イングリッシュホルンというのでしょうか?(楽器に疎く、てっきりクラリネットの音だと思っていました。確かにファゴットみたいに大きかったような…)
昔はきらびやかで技巧的な音楽ばかり聴いていましたが心にジーンとくるようなのもいいですね。これからの人生、いろいろな音楽を楽しんでいきたいです。何かおすすめがありましたら是非トピ立てしてくださいませ!
ユーザーID:9207302696
安曇野のおじさん
トピ主さん、驚きました!私「新世界から」の第二楽章について、全然違和感なく聴いていました。トピ文にある、
>ニ長調とばかり思っていたのに実際は変二長調(嬰ハ長調?)だったので頭が混乱し
私にはこんな繊細な感覚がないので(笑)
第二楽章の冒頭の音(ファーストトランペット)がC♯→D、C♯→D、C♯→D→Eだったかなと思います。
この「C♯→D」のところに違和感があるのでしょうか?
曲全体としてはホ短調の曲で、第一楽章、第三楽章、第四楽章はホ短調です。
イングリッシュホルンについては、以前はオーボエのセカンド奏者が持ち替えて吹いていたと思うのですが、
最近はソリストの様に第二楽章でイングリッシュホルンを専門に吹く様ですね。因みにチューバも第二楽章しか出番がないです。
いろんな名盤がありますが「新世界から」のCDとしては、エリシュカ指揮札幌交響楽団がファーストチョイスです。札幌で実演にも接しました。
トピ主さん、ご年齢が40代ということで、マーラーの交響曲をお薦めします。特に第九番と「大地の歌」。第九番は死を意識しますが最近は逆に生を感じる様になりました。
ユーザーID:4572324359
ゆうき
ちょうどマーラー9番(単独プログラム)を聴く機会がありました。
マーラーは1番・5番・8番しか印象に残っていなく、9番を聴けたことはラッキーでした。20代のときに聴いても多分あまりいいと思わなかったかもしれません。今も頭がニ長調のゆりかごの中にいるようです。
4楽章の弦のところで涙噴出。どうも弦の響きに弱いようだと気づきました。
ユーザーID:9207302696
安曇野のおじさん
マーラーの交響曲第九番お聴きになったんですね。
私は50才ですが、ここ数年マーラーとブルックナーにマイブームが繰り返しきています。
数年前にブルックナーを無性に聴きたくなりましたが、ここ2年位はマーラーを好きで聴いています。
マーラーどうしても実演に接したくて地方在住ですが上京して聴きます。
マーラー第九番については、20代の頃怖くて聴けない時がありました。第一楽章の冒頭のホルン〜低弦〜ハープの部分が無性に怖かったです。死を感じて。
>4楽章の弦のところで涙噴出。
私も第四楽章で必ず泣くところあります。ホルンのソロがあってその後を、弦楽器が受け継いでという部分、
「人生頑張ってきて、お疲れ様でした。大変だけど、いいこともありますよね。」
という風に聴こえて必ず涙が出ます。また第四楽章後半で高弦のものすごい強奏の部分があって、そこも息を飲みますね。
曲の最後の方は楽譜に「死に絶えるように」と書いてあるので死を意識しますが、
最近は逆に生命を感じる様になってきました。
あとはマーラーの交響曲第三番の最終楽章の冒頭の弦楽器も感動しますよ。是非お聴きになって下さいませ。
ユーザーID:4572324359
ゆうき
何冊か関連図書を見てみると、2人はいろんな意味でつながっていたのですね。マーラーは50歳くらいで亡くなったと知り、複雑な思いです。
1800年代後半から1900年代前半にかけては本当にいろいろなことが起きていますね、個人的にどんなにわくわくする時代だったのだろうか…と勝手にイメージしています。
ユーザーID:9207302696
安曇野のおじさん
あらためて確認するとベルクの作品は非常に少ないですね。「聴くだけおじん」さんのご指摘とトピ主さんも書いていらっしゃる通り、視覚によるところも大きく、この曲もテレビで視聴するのと、FMやCDなどで音だけ聴いているのとだいぶ異なりますし、特にこの曲は弾き手の音楽性なども切々と語られていくだけに、やはり視覚での情報も大切です。以前はそこまで考えなかったのですが。また、会場で音楽の実演に接するというのは何よりの喜びです。最近では、会場のバックステージ側で指揮者を見ながら聴くというのが好きになりました。
ユーザーID:4572324359