初めまして。クラシックおたく40代既婚男性ポンジュースと申します。
昨年久々にN響常任指揮者がパーヴォ・ヤルヴィに変わり、
大晦日にベートーヴェンの第九をNHKEテレでやっていたので、録画して、楽しみにして今見てみたのですが、、、
その演奏にぬぐいがたい違和感がありまして、ついついトピックを立ててしまいました。
周りにはクラシックのことで語る友人がいないので同好の方に、ぜひお付き合いいただければと思います。
まず全体的にインテンポなのはよいとして、これ見よがしにアクセントをつけて力を込めているように表面的には見せつつ、
サラサラと急流の川のようにただただ流れていく演奏に唖然としました。
近年アンサンブル力の上がってきたN響のこと、このサラリーマンのやっつけ仕事の如く超特急で、一刻も早く
曲を終わらせんかのような指揮についていった演奏力は大したものだとは思いましたが、聴き終わって残ったものは、
目の前をレーシングカーが轟音で通り過ぎた直後のような奇妙な静寂と空虚感だけでした。
特に第1〜3楽章はその感が強く、ひょっとして第4楽章で「おお友よ、こんな音ではない」と3つの楽章を
全否定するストーリーの伏線のつもりで、サラッと流す新解釈のつもりか?とすら思いました。
どこにも念を押すような、溜めるようなフレーズが一つたりとてなく、ハイブリッドカーの運転のように
無駄なエネルギーを極力かけない省エネで、効率よく燃費よくエンディングに持っていくかのような演奏で、
あるいは、指揮者が途中でトイレに行きたくなったのか?とすら思いました。
続きます
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