毒親。という言葉について賛否両論あるようですが、自分の親について違和感や生きづらさを感じている人はたくさんいると思います。
また、親に感謝して親を大事に思っている人ほど、他人が親のことをないがしろにしていることに憤りを感じるのは、ごく当たり前の反応でしょう。
かく言う私も毒親と言われる親に育てられました。私も親に感謝する気持ちが全くないわけではありませんが、丈夫に産んで、育ててくれた。というだけで全面的に親に感謝しろ、という意見には賛成できかねます。
親に感謝したい、愛したい、誰よりも一番そう思っているのは、他ならぬ毒親に育てられた子供自身だと思います。しかしそう出来ないからこそ苦しんでいるのです。
理由もなく自分の親を憎く思う子供はいません。
親を憎く思う自分自身をも憎み、耐え難い悲しみと苦痛を経て、自分の親が毒親だったと知るのです。
毒親と言われる親だけが問題なのではない。
親自身が育った家庭環境や、時代背景、社会事情など、様々な問題が背景にはあります。
私は関連本をたくさん読んで、分かったことがあります。
誰も悪くない。誰もそうなりたくてなったわけじゃない。
飲み込めずに心に溜まっていった怒り、悲しみ、孤独を分かって欲しい。その思いが、毒親というものを産み出したのだと感じました。
本当に救われなくてはいけないのは、毒親自身です。
しかし、彼らは自分が救われたいと思っていることに気づいていません。救いを求めていない人は救えません。そのことが毒親問題をより深刻に、複雑にしていると思います。
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