昨年の10月、昔から可愛がってくれていた近所のおばあさん(Yさん)が入院し、お見舞いに行った時のことです。
廊下から子供の「キー!キャー!」という奇声が聞こえてきました。
笑いながら何度も叫び、さらに追いかけっこまで始めました。
Yさんとご主人、同じ病室の患者さん達も「うるさいね」と迷惑がっていました。
注意しようと廊下に行くと、少し離れた所にその子達の親がいて
「こらー。A君、静かにしてー。Bちゃんもシーだよ」
と、のんびり注意していました。
しかし5歳くらいの男の子と3歳くらいの女の子は、建物に声が反響するのが楽しいのか「キー!キャハハ」と、叫んでいました。
母親は
「もうやだー。いい加減にして。静かにして。A君」
と、一応の注意はするもののポーズだけというか、本気でやめさせようとしているようには見えませんでした。
父親はニヤニヤしながら見ているだけでした。
その光景に思わず唖然としてたら、看護師さんが来ました。
すると
「看護師さんに怒られるから静かにしなさーい」
と、母親が注意したのです。
その時、どこかで見た顔だなと思っていたのですが、誰だかわかりました。
うちの子を預けている保育園の保育士さん(Iさん)でした。
担当の保育士ではないですが、送迎時によく見かけます。
信じられない思いでもう一度よく顔を確認しました。
Iさん夫婦は看護師さんから注意を受けてましたが、なぜか終始ニヤニヤして
「A君、Bちゃん行くよー」
と、帰って行きました。
その後、Yさんは頭が痛いと言って寝込んでしまいました。
あまりに信じ難かったので、園でもう一度顔を確認しようと、Iさんの事は黙っていました。
翌日改めて顔を見、声を聞いて確信し、それとなくIさんのクラスのママ友に聞いてみたら、子供の性別、名前も同じことがわかりました。
続きます。
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