夫の実家で、夕食を頂いておりました。 小学生の息子は、早くもごちそうさまの体勢。お皿には大量のピーマンが残っています。 「ピーマンは? 食べるよね?」と透かさずバーちゃんに突っ込まれ、笑って誤魔化そうとする息子。 自分の笑顔が、バーちゃんやジーちゃんにとってどれだけ魅力的か、そのことを熟知している息子。 魔法のようなこの笑顔、という息子の自負。それを私はどうかと思う。 「食べようね」と今夜は負けないバーちゃん。 先ほど、息子を調子に乗せないで、とバーちゃんにはお願いしたばかり。 「はい、食べよう? いや?」と繰り返すバーちゃん。 いつもと様子が違う? それならばと、より可愛らしい笑顔をつくってみせる息子。 その笑顔にバーちゃんはうっとり。 うっとりしながらも、「じゃあいいよ、食べないなら…」と不吉な表情を浮かべるバーちゃん。 にわかに揺れる、息子の笑顔。 「食べないと…、ジーちゃんが長ーい話をはじめちゃうぞー」とバーちゃん。 途端に、真顔に戻る息子。お皿のピーマンとジーちゃんを見比べます。 そんなに…、ジーちゃんの話は長い? 退屈? 私はやきもき。 「さあ、どーする?」とあくまで無邪気なバーちゃん。 その隣で、複雑な表情のジーちゃん。 息子よ、笑え。ジーちゃんの立場がなかろう。心の中で叫ぶ私。 しかし、息子は、ピーマンをぱくり。 そして食卓には、バーちゃんの拍手がいつまでも鳴り響いたのでした。
主題から逸れますけれど、ちょっと気になったので… 様々なストレスから子供を守ってあげたい、と私も思います。 でも、「行き過ぎ」から守るために「行き過ぎる」のも怖いなあ…、と。 とはいえ、よっぽど気にかけていないと、度を超すことは私もしばしば。 注意したいと反省しています。