私は昔からNoの言えない性格で、頼まれると多少無理をしても何でも引き受けてしまいます。
自分の記憶にあるのは中学生の頃
フェルトで小さなマスコットを作ったら友人が気に入り欲しいと言われ
気安くあげたら、それほど親しくもないクラスメートからも頼まれ、おそらく20個以上になりました。
ある時、そのうちの一人が「これって15分くらいでできるの?」と。
実は1時間くらい掛けてました。なので正直に言うと
「え〜〜!! そんなに時間掛かってるなら頼まなかったのに」と。
正直を言うと、その頃の私は「なんだ、それほど欲しくはなかったんだ」とガッカリした覚えがあります。
でも、後々からよく考えると、私が人にものを頼まないのは「相手に申し訳ない」と言う気持ちがあるからです。
なので、彼女の言動は、「直接欲しいと言えない性格」を除けば自分に似ているのかも知れないと思いました。
それに気づいたのはずいぶん、大人になってからです。
前置きが長くなりましたが、Noと言えない性格は結局40年経った今も変わらず
頼まれれば無理してでも引き受けるだけではなく、
年を取ったせいか、自分から進んで「ついでだからやっておくよ」と声を掛けることもあります。
でも、本当に「ついでだから」引き受けたものに、その「ついで」がなくなった時でも
気がつけば、相手にとって「ナナコさんがやるのが当たり前」になっています。
最初の頃は「ゴメンね、悪いね」と言っていた人も
それをするために例えば仕事を休んだりしなくてはならなくなっても気がつきません。
そう、「気がつかない」
つまり、私が口に出して直接的に言っていないのです。
私がやらなければ誰かがやってくれるかも・・・
でも、私がやらなければ誰もやらなくなるかも・・・
この二つの間で揺れています。
いつも「イイ人仮面」を被っていたいせいかもしれません。
どうすれば・・・
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