私が幼かった昭和40年代、
「編み機」のある家庭は珍しくなかったと記憶しています。
その頃住んでいた古い家にもありました。
アイロンみたいな形のものをザッザッと左右に滑らせ
機械から垂れ下がるニットを編み棒でチクチク編んでいく…
そのような工程を繰り返す母の姿を、
隣でじーっと眺めていました。
三角形の小さな道具に
ハンドルで毛糸を巻き付けていく作業は
4〜5歳だった私の役目でした。
余談ですが、当時私は
「かあさんの唄」の冒頭部、
「かあさんが『夜なべをして』手袋編んでくれた」を
『夜鍋押して』だと思い込んでいました。
「夜鍋」とは編み機の種類で、それを押して手袋を編んだのだろう…と。
(今思えば突っ込みどころ満載ですが)
それほど?日常に溶け込んでいた編み機ですが、近年は全く見かけません。
今も使っている方はいらっしゃるのでしょうか。
ぜひ、教えていただければと思います。
よろしくお願いいたします。
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