私の両親は、私が中学生の時に離婚しました。それから父が死ぬまで３０年間、一度も会いませんでした。
父が、飛行機の距離で死んでから４年半。
住んでいた家は空き家になっていますが、父の持ち家でした。
そこの市役所から、「屋根の雪降ろしがされないので、隣家の窓ガラスが割れてしまった。」と手紙が来ました。
私は、雪がほとんど降らない地域に住んでいるので、雪への対処方法などわかりません。
相続放棄をしても、相続財産管理人が決まるまでは、私がその空き家を管理する義務があるとのことです。
市役所の担当者に、父とは３０年も音信不通だったこと、母を大事にしなかったので、私は父を憎んでいること、私の夫は障害者で、置いていくことも連れて行くことも難しく、私がそちらへ出向くことは不可能であることを伝えました。
市役所の担当者は「あなたにこのような手紙を出さなければならないことは、心苦しい」と言いました。
その言葉で、私は決心しました。
私の責任で、父の家を解体します。
その市役所から手紙が来ると、父を思い出して苦しいし、この問題を私の娘に引き継ぐようなことは、したくないのです。
しかし、相続放棄をした私が、直接家を解体することはできず、弁護士に依頼して相続財産管理人を立てる必要があります。
弁護士費用は、私の負担になります。
明日、隣家の窓ガラスの修理代を払い、市役所に弁護士の紹介を依頼します。
死んだ後も私を苦しめる父には、はらわたが煮えくり返りますが、頑張ります。