今年大学生になった娘がいます。教職である夫の方針で、中学から塾に通わせていませんでした。「受験技術をガンガン教え込んで成績が上がっても意味がない」と言うのが主な理由でした。小学校までは良い成績でしたが、中学校で徐々に順位が落ち、遂に高校入試まで挽回できず、不合格でした。
娘は滑り止めの私立高校では部活動にも入らず、勉強を頑張っていました。評定は学年トップを取り、奨学金もいただきました。先生からは国立大学の医学部の推薦も可能と言われていたほどでした。
しかし、1月の共通テストで失敗してしまい、結局第一志望の大学の二次試験を受けることもあきらめ、またも滑り止めの超安全圏の大学に入学しました。最初娘は「この大学は嫌だ」と泣いていましたが、夫は「偏差値競争なんてさっさとやめて本当の学問を知ったほうがいい」と説得したのです。担任の先生は当然浪人するだろうと思っていたらしく、驚いていました。
二回の受験とも娘の実力が足りなかったのは明白ですが、娘には何が欠けていたのだろう、どうして努力が報われなかったのだろうと考えます。娘の同級生たちが部活動やサークルを楽しみながら大学に合格して笑顔にあふれているのを見ると、親としては本当に切ないです。
娘は気持ちを切り替えて大学生活に入ろうとしているのに、自分が涙をこらえているという情けない状態です。やっぱり塾に行かせてあげればよかったのだろうか、などと自問自答する日々です。夫に対するわだかまりが消えず、どのように気持ちに折り合いをつければよいのか分かりません。
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