もう半世紀近く前のことなのですが、今でもふと思い出します。
大学のゼミで、数名で班をつくり順番に研究発表をすることになっていました。私は、レジュメの印刷と保管を任されました。
発表の前日、クラス人数分を印刷して綴じ、ロッカー室に持っていき、自分の個人ロッカーに収めました。
ところが翌日、取りに行ってみると、冊子は消えていたのです。
A4判、高さにして7~8cmはある束です。どこかに紛れ込むような嵩ではありません。
私は慌てて印刷室に行ってみました。もしかしたら私の勘違いで、置き去りにしたかもと思ったのです。
でも、やはりありませんでした。
薄っぺらい紙切れではないし、冒頭にゼミ名や課題名が入っているのですから、見つけた人は捨てるはずがない。尋ねまわってはくれずとも、わかりやすい場所に置いておくでしょう。
班のメンバーに事情を話すと、わけがわからないという反応でした。
私は何度も前日のことを思い返してみました。ロッカーの鍵を開ける、中に収める、再び鍵をかける動作までしっかりと記憶にありました。
ロッカーを間違えたとしても、他人のロッカーでは鍵が合わないんです…。
今から刷りなおしてもその日の発表には間に合わないので、みなで教授のところに説明にいきました。
教授はあからさまに疑わしそうでした。「発表の準備ができなかったための狂言」と判断したでしょう。
仲間も心の中では疑っていたと思います。「Lapinが印刷し忘れたんだ」と。
そうではないと知っているのは自分だけ。証明できないことが悔しくてなりませんでした。
あれはいったい、どういうことだったのか。皆様の推論をうかがってみたくてトピをたてました。
よろしくお願いいたします。
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