悲しいとか、暗い話ではありません。
先日母が亡くなりました。93歳でした。
我が家は江戸時代から続く旧家です。
祖父母の時代までは大勢の家人とお手伝いの方々に囲まれてそれは賑やかで栄えた家でした。
分家や親戚筋も大勢でそれぞれの仕事もや経歴も華やかでした。
しかし、長男夫婦で本家の跡取りだった祖父母が相次いで50代で亡くなりますと、一気に一族の求心力も衰退の一途をだどりました。
大昔は地域一帯を持っていた家ですが、農地解放などでだいぶ資産が減りました。
それでも小作の方々との交渉や、家の体面を保ったり、分家の諸々の困りごと(主に金銭面)に
手を貸したり、地域や寺院とのお付き合いでとにかく家のためにやることが多くて
誰も跡を継ぎたがりませんでした。
最初は長男だった叔父が継いだのですが、プレッシャーに押しつぶされて逃げ出したため、
長子だった母が継ぎ、実務のほとんどを婿養子に入った父が担いました。
母には兄弟姉妹が5人いましたが、それぞれがまあぼんくらで(私もですが)
男衆は飲む打つ買うの典型で仕事嫌い、妹たちもお金が必要な時だけ本家に土下座しに来るという
本当に信じられない叔父叔母たちです。
本家の名前を勝手に使って、怖いところからお金を借りたり
家を抵当に入れて遊んだ挙句泣きついてきたり。
続きます。
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