目が良くなるようにとのおまじないだったり、
目が良くなるような薬を塗っていることもあるようです。

ちょっと違うかもしれませんが、
親族が亡くなった時に死体を焼いた灰を取っておいて、目の上に塗る部族もいるそうです。
「自分達が、死にいく存在である事を忘れるな。来世の裁きに備えよ」というような意味だったと記憶します。

今、同僚のインド人に聞いてみました。彼女はボンベイ出身です。そんなの聞いたことないと言ってます。ただし、目と目の間に赤や黒で丸い印をつけている人は私もインドに行った時、また、いろいろ所にいるインド人で見たことあります。今はこれはファッションですが昔は赤は結婚している人、黒は夫を亡くした人だったそうです。

アーユルヴェーダの処方に基づいたカージャルというアイライナーなら、赤ちゃんや女性が使っていますよ。
現在では誰もが愛用というわけではないのかもしれませんけど。
ネット通販でも入手できます。

http://www.tirakita.com/Zakka/id_soap.shtml

上記のURLのものとは別に、ペンシルタイプのものもあります。
私はペンシルタイプを使用しています。
意外と伸びがよくて目がすうっとするんです。疲れ眼用の目薬だと差すとしばらく目が開けられないけど、こちらはマイルドで目に優しいです。
着け心地も市販の黒いアイライナーより仕上がりが自然で微調整しやすいです。（力を入れすぎると真っ黒で極太の線になりますが）

具体的な処方箋はわかりませんけど、少し墨のような香りがするので煤も原材料に含まれているかも知れませんね。

眼病除け

ダーリンは黒い猫さんもお書きの通り、カージャルの事だと思います。
私は、もっと水で溶いたリキッドアイライナーのようなものを使っていました。＠現地

原料は煤と聞きましたが、これを付けていると、目の周りにハエなどの虫が寄ってこないのです。それらに触れて眼病になる事も防げますね。

古代、高貴な方々は、マラカイトやラピスラズリーを粉にしたものをアイシャドーとして使っていました。ファッション性もさることながら、熱を冷まして眼病除けの効果もあったとの事です。庶民は、そういった作用のある煤や灰、土を使っていたようですが。。。

E.M.フォースター原作の映画“インドへの道”の最後の方に主人公のインド人男性がカージャルを目にさしているシーンがあります。

忘れていました。

ヒンドゥー教のシヴァ派の方々が、額に線を描くのに使っていますね。（クリシュナの印も一緒かな？）

でも、米の粉を溶いたものを使ったり、白い灰だったりと、ひよこ豆限定ではないかもしれません。インドでは色白の方が好まれるので地方の祭では、ファンデーションのように顔全体に使っている所もありました。そういうところでは、人間だけでなく、牛や象もそういった粉で白く塗られます。