ピアソラは、それまで世俗的だったタンゴを現代芸術の域にまで高めた貢献者ですが、本場のアルゼンチンでは異端者でもありました。それほど彼のタンゴは従来の物とは違っていたのです。

せっかくタンゴに興味を持たれたのでしたら、彼以外のアルゼンチンタンゴもお聞きになってはいかがでしょうか。

ピアソラ以前の代表的な作曲家はダリエンソです。リズムの刻み方が明確で小気味のよいタンゴです。叙情派のトロイロと現代的なプグリエーセの不協和音の使い方はピアソラへの影響を十分を感じさせます。私はこれらをレコードで聞きましたが、一部はCD化されているのでは？

ピアソラのアルバムはたくさん出ていますが、私はピアソラのキンテート（五重奏団）のライブ版の「ブエノスアイレス午前零時」が好きです。深夜の大都会の情景とピアソラ独特の旋律や技法が凝縮された小品です。これはピアソラの代表作「ブエノスアイレスの春、夏、秋、冬」や「アディオスノニーノ」も入っている名盤で、CDになっています。

もし東京周辺にお住まいでしたら、神田神保町の三省堂本店の裏にあるタンゴ喫茶「ミロンガ」でレトロな雰囲気でタンゴが聞けますよ。

ラ・クンパルシータやエル・チョクロは誰でも耳にした事のある有名な曲ですが、日本で愛好されるタンゴとなるとコンチネンタルスタイル（ドイツ発祥と言われる）ものが多いようにも思います。

もともとアルゼンチンが本場でしょうが、そのメロディも種々雑多です。

下記のサイトをご覧下さい。
中に500曲以上のアルゼンチンタンゴが収められ自由にダウンロードできます。

歌手別にそれこそ1900年の初めの頃からのタンゴが網羅されています。
私はすべてＰＣに取り込みましたが、ぜひＤＬして本場のタンゴにも色々ある事をお知り下さい。

http://www.todotango.com/english/main.html

ここのIndex by Singerをクリックするとアルファベット順に並んだ歌手のタンゴが出てまいります。

その他のところにも色々な曲がありますので探ってみてください。
ワンクリックでダウンロードできます。（FireFoxを使えばIEより簡単に取り込めます）
お楽しみ下さいませ。

カミニートさん、詳しい情報、ありがとうございました。ピアソラの『ブエノスアイレス午前零時』は私も聴きました。とてもすてきなアルバムでしたよね。まだまだ興味を持ち始めたばかりの私ですので、ほかのピアソラも聴いてみたいと思います。またダリエンソですか。初耳（というかピアソラ以外を知らないだけですが）でした。これからCDを探してみたいと思います。

chomicatさん、貴重な情報、ありがとうございました。時間をかけていろいろダウンロードしてみたいと思います。ありがとうございました。