通訳として警察に呼び出されました。その日本人はここの国家元首の家族だと思い込んでいて、この国に住むことになったら家を買うからと、日本の銀行関係の書類を持ち歩いていました。

その人はすぐに解放されました（よかった）。その時点で私も帰宅してよかったのですが、次の町に行く航空券を買うのを手伝ってほしいと頼まれました。でも、もう最終便が出た後でした。

その夜私の住む町に宿泊するか、夜行電車に乗ったらどうかと提案したら夜行に乗りたいというので、駅まで同行し、乗車券の購入を手伝おうと思いました。でもその日は、普段の夜行が欠便、券売所も当日出発便以外は翌朝出直せという態勢でした。警備員ともめたくなかったので（その人が心配で）宿を取るよう勧めたら、わざわざ駅まで来て夜行に乗れないのは私のせいだと罵られました。そして「夜行に乗れないのなら早く宿に案内してくださならいと」と当然のように要求。（もちろん通訳料、案内料は頂いていません）

こんな話を読むと、断ればいいのに、と思われるでしょう。でも、なぜか最後まで付き合ってしまうのです。自分でも時々嫌になりますが、そういう星の巡り合わせみたい。