何十枚も着物をお持ちの方ならば、その季節に相応しい品物を選ばれることも可能でしょう。
着物道楽、ステータス、茶道、邦楽邦舞などに関係なさっていらっしゃる方でなければ
それほどたくさんの着物を持っていらっしゃる方等、日本でも少ないという時代です。

着物に詳しい方がいらっしゃることが不安とありますが
海外のパーティーでは、「華麗」ということが重要なのではございませんか？
お召しになられる着物に合う帯というのであれば、素晴らしいではありませんか！


箪笥二棹以上の着物を、持参していました。
ミュージカルに「大島」を着て出かけたとき
「素敵な、つむぎをお召になっていらっしゃいますね。」
と現地の方から声をかけられましたが、これは例外的ケースだと思います。


外交官の奥様が、おっしゃいました。
「近頃の若い方々は、何々の日は全員こういう着物でと言うと
『エ～ッ、着物なんて持っていません！！！　何で必要なんですか？』
という答えが返ってきて、驚かされる。　
任地の気候に合わせた着物を用意することが当然と思っていたのに・・・」
という時代です。（苦笑）

元海外住人さまのおっしゃるとおり、海外でのパーティなら「華麗さ」を求めたコーディネートで問題ないでしょう。

ただ、柄についての説明を求められたときに、きちんとお話できるようにしておいていただけたら、と思います。

私の経験ですが、欧米の正装にはあまり柄ものがないので、みなさん興味を持っていろいろ訊ねてきますよ。花などの具象柄なら説明も不要でしょうが、「宝尽くし」の柄を全部説明するのに苦労しました（笑）