還暦直前の女性です。優等生として学生時代を送り、一流大学を出た後、大手商社に勤めました。当時はまだ男女雇用均等法がなく、女性社員には事務職しか用意されていませんでした。また、会社では女性は数年勤めて寿退職することが暗黙のルールとなっていました。
仕事に情熱が持てず、寿退社をして、専業主婦になりました。毎日、暇をもてあましていた私は、娘が産まれると、教育ママに変身しました。
幼稚園のお受験に始まり、娘が第一希望の大学へ入るまで、親子二人三脚でがんばりました(今から振り返ると、娘にとっては過干渉の母親だったと思います)。
娘が大企業に専門職として就職し、通勤のために一人暮らしをするようになってからは、私が燃え尽きてしまいました。そして、私はこれまで自分が叶えられなかった夢を娘に押し付けていただけだと気付きました。娘には悪いことをしたと思っています。幸い、娘との関係は良好ですが、いつも忙しく動き回っている娘を見ると嫉妬を感じることがあり、そんな自分に嫌悪を感じています。
土曜日にトップセールスというドラマが放送されています。これは、車のディラーから大手スーパーの社長にまで上り詰めた(実在の)女性の半世紀を描いています。この主人公は大企業に就職したけど、女性は25歳で定年するという暗黙のルールのために辞職し、実力で勝負できる車のセールスをはじめます。女性のディーラーが珍しい世界で、それゆえに苦労しながらも着実に成果を挙げていく主人公を見ると、うらやましくて仕方がありません。
私もあっさりと専業主婦にならず、何か自分にできる仕事を見つけ、キャリアを積んでいきたかった。安易な道を選んだ私に非があることは自明ですが、現在のように女性にもキャリアを築く道がいろいろと用意されていれば、私の人生も違ったものとなったかもしれない。もちろん、いろいろな道があっても、自分の力が足らずに途中で挫折していたかもしれません。それならそれで納得できるけど、私のように不完全燃焼で終わった人生がただむなしく感じています。
小町には同年代の読者もたくさんいらっしゃると思いますが、同じようなむなしさを感じている人はいませんか?
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