どうせ読むなら「一生ものを・・」ということで、リンドバーグ夫人著『海からの贈り物』をお勧めします。

新潮文庫から、まだ発刊されていると思います。
最初の出会いは昭和４０年代半ば。母の日のプレゼント用に買いました。
その後、自分用に一冊購入、年下の友人（女性）の誕生祝にも贈ったこともあります。
薄くて安価なのに内容が深くて、心がざわつくときには今でも本棚から取り出します。

なお「カッコいい大人の女性」のアドバイスを求めるならば、塩野七生さんの『男たちへ』はいかがでしょうか。
副題が「フツウの男をフツウでない男にするための５４章」。
昔の資生堂発行『花椿』連載のエッセイで、つまり最初の読者は女性を想定しているのです。
これも文春文庫版で手軽に読むことができます。

ちなみに、江戸風俗に詳しかった故・杉浦日向子さんによれば「色事は四十からがおもしろし」という言葉があるそうで、
その年頃に至った私なぞ、これはなかなか簡単に枯れるわけにもいかないか、と思います。

私のお薦めは、コスモポリタンの編集長だったヘレン・Ｇ・ブラウンさんの『恋も仕事も思いのまま』です。
ポジティブで努力家のヘレンさんがあらゆる物事の基本ルールを本音で教えてくれます。
例えば「（ただ声を聞きたいからという理由で）彼に電話をするのを止めるだけでライバルに大きな差をつけられます」というのは目からウロコでした。
恋愛だけでなく、仕事、友達、お金、結婚などについても、よいアドバイスが得られる本だと思います。