小さい頃、私は父が大好きでした。いつも叱ってばかりの母に隠れて父に沢山甘やかしてもらいました。しかし父はとても頑固な一面もあり、自分の意見が通らないと怒鳴り散らす事もありました。
そして私は成人し、一人の人間として両親を客観的に見るようになりました。
厳しかった母は、責任感が強く、愛情深い人でした。
仕事でも順調に出世していきました。
優しくも頑固な父は、自分の感情をコントロールできない欠点があり、そのために出世の階段からは外れ、定年までの仕事を淡々とこなしていました。
私はいつしか自律がしっかりでき、話題も豊富で社会的にも認められた母を尊敬するようになりました。一方で出世を望みながら、できなかった父を馬鹿にするようになりました。また感情のコントロールができないのは愚かだということ、気が利かない部分がある事などを面と向かって指摘し、父の私にアドバイスすることがあってもおざなりにしか聞かなくなりました。
それでも父は私の事を依然として大切にしてくれて、どんな時でも優しいのです。私が父の言うことのあげ足を取っても、馬鹿にした態度をとっても、変わらず私のために色々なことをしてくれようとするのです。
小さい頃はよそのお父さんと比較したりなんかしなかったのに。
所得、社会的地位、人望。両親に限らず、全ての人をその価値観だけで判断し、持たない人を馬鹿にするようになっていた自分に最近気づきました。
父をどれだけ傷つけていただろうと思うと涙が止まりません。
皆さんも、親離れする過程でご両親を客観的に見るようになった時期があったと思います。
中には失望することもあったかもしれません。その時に、どうやって自分の気持ちに折り合いをつけていきましたか?
皆さんのご意見(厳しいものも含めて)お待ちしております。
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