欧米では、病に対する精神ケアの存在が大切ですが、日本では
「延命至上主義」の医療が主体です。医療が、「命の質」への
転換を図るには時間がかかりそうです。

おそらく日本の医療は、西洋の医療技術と西洋の宗教文化とに
追うところが大きいのでしょう。前者の医療技術はかなり入っ
てきているように思いますが、後者の「いのち」を考える宗教
観が入ってきていないので、医療方向が定まらない状況です。

この日本は、（欧米並みに）ようやくガン告知が出来つつある
ような段階です。現代医療に、死を受容する考え方が欠落して
いるように思われ、死は医療の敗北である、との考え方が蔓延
っているように思えるのです。

我々日本人は、これから自分の死とどう向きあっていくのかを
まさに考えていこう、とする段階です。死を受容する考え方が
浸透してくると、ガン告知が普通になされ、心のケアが求めら
れるようになると思います。

戦後生まれの世代には、宗教観が備わっている人が少ないため、
今はまだ心のケアより延命が優先される現実を否定できません。

あなたが日本で「がんカウンセラー」のお仕事に就けることを
案じております。

日本では、アロマやリフレは普及していますが、癌患者のケアと結びつくのはまだ「ボランティア」くらいしか見当たりません。セラピストは日本で国家資格はなく、勤務セラピストだとそれだけでやっていくには心もとない収入です。（成功している稀な開業サロンは別ですが）

イギリスの例ですが、ホスピスでセラピストがアロマテラピーや美容などほぼボランティアで様々なセラピーを提供している国立の病院があります。これは素晴らしい成果をあげていますが、最初は医療関係者から「アロマセラピーなんて！」と相手にもされなかったそうです。セラピスト達がボランティアでまさに草の根運動でプレハブから始め、クライアント（患者）に喜ばれ実績をあげて、ようやく認められるようになったそうです。

イギリスですらこうですから、日本では癌関係を「仕事」としてやっていくには非常に難しいのではないでしょうか。やるなら、トピ主さんが１からやる！くらいの覚悟でないと。。

普通のセラピストとして開業あるいは勤務しながら、週末に「ボランティア」として癌患者に関わる、というのが現実的ではないかなと思います。

がん、アロマセラピーと聞いて
パッと思いついたのは、乳がん患者さんのリンパマッサージですが、
これって看護師がやっていたり、ボランティアさんがやっていることが多いですよね。
お仕事としてどの程度需要があるのかはわかりません。

あと、カウンセラー的な仕事とのことですが、
医療現場で働いているカウンセラーは、大学院を出て臨床心理士資格を取られている方ばかりだと思います。

セラピストの経験はあまり生かせないと思いますが、
相談業務的なことならば、病院でソーシャルワーカーはいかがでしょう。
大卒でしたら１年程度で社会福祉士の資格は取れますし、
患者さんの気持ちに沿ったお仕事が出来ると思います。

日本は医療水準は高いのでしょうが、心のケア水準は恐ろしく低いと言っていいと思います
大学病院の○○には専門科があるらしいよって噂に聞く程度ってことはその他はまったくいないってことですよね（私は地方暮らしなので都会ならもっとあるのかな？）
心のケアは家族でってなる場合が多いのですが、そもそもその家族にケアが必要なわけで・・
私も父も夫も医療関係でトピ主さんのような存在を心から欲しいと顔をあわせる度にグチります
「切った貼ったが出来たとしても、遅かった・・の後は専門家にお願いしたい、だって感情論には無知にちかい」「こんなこと考えるのは鬼かな、でももういっぱいいっぱいなんだよ」と悲しいです
家族への説明はもちろん必要なのでやるけど、その後の感情論のやり取りは本当に消耗するそうです、口にはだしませんし必要だとわかっていても自分も人間なので辛いと
トピ主さんの就きたい職業は皆が必要としてるはず
後はそこに予算をだせる病院が日本にどれ位あるかってことですよね
私達は応援しています

帰国される場所が分りませんが、自宅でサロンを開業し、インターネット等で広告し集客している知り合いが居ます。
彼女は、スピリチュアルなヒーリングも出来るので、合わせてお客さんが来ているみたいです。
私は、アロマの資格を取る時に、彼女の自宅講座を数回受けた事が有ります。

レスしてくださった皆様、とてもいい参考になりました。ありがとうございました。
monshato様、確かに日本と欧米の精神のあり方は違います。死を敗北と考えるのは医学の面から見た競争意識のように思います。大好きだった叔母ががんで危篤で看取るために日本に帰る時、同僚の白人女性が’彼女はホームに，もといたところに帰るだけなのよ’といってハグしてくれた時、ああそうなんだ、これで叔母は楽になれるんだと随分気が楽になったのを覚えています。QUALITY OF　LIFEに基づいたがん治療、心のケアが日本で整っていくよう、願ってやみません。
うに様のご意見は、とても的を得ていますし、実際それが一番現実的だと思います。アロマやリフレをがん患者の方にほどこして、気分を和らげていただけたらと思いますが(実際私はがん患者、および同時にがん患者の身内ということでリフレクソロジーのトリートメントを無料で受けました。少しリラックスできました。）今の日本ではそういのはなさそうですね。が、以前美容関係の方が病院を訪問して患者さんにお化粧などを施してあげたと言う記事を読みました。続きます。

PART２（続きです。）日本での話ですが、患者さんたちは表情が明るくなっただけでなくオムツがとれたりして生活の質もあがったようです。がんを劇的に改善させるとまでは行かなくても何か代替治療を取り入れるなどの方法を導入してもいいんじゃないかなあとも思うんですが。
でん様、素敵なご意見ありがとうございます。カウンセラーはどうも敷居がたかそうですね。私は短大卒なのですが、その場合社会福祉士の資格取得は難しいでしょうか？
らら様、とても臨床的なレスをありがとうございます。確かにお医者様の管轄と心のケアは違うと思います。ちなみに私は知人で何人かこちらに留学して心理学、精神医学などの高い教育を受け、博士号をもっていたりカウンセラーをなさってる方を個人的に知っていますが、実際ご自分がつらい思いをなさったことがない方や、どうも頭の知識が先行するタイプの方もいらっしゃり、経験者の方が的確にカウンセリングできるのでは？と考えておりました。以前ためしに現地の人のカウンセリングを受けてみたことがありますが、普通の、特に大学院を出たとかではない年配女性のカウンセラーの方でした。(続きます。）

(PART3)ご自身の周りにがん患者が多かったので経験を生かしてカウンセラーになりたいと夜間の学校に行って資格を取ったとかで、経験者(人生においても）だけあって、頼もしい雰囲気があり、こちらも安心して話すことができました。

もちろん経験がなくても知識と人を思いやる心があればカウンセリングはできると思いますが、がんのように尋常でない精神状態に陥る病の場合、聞く側に経験があれば話す方も信用して相談できると思います。私も自分ががんのときはやはり経験者の方のご意見が非常にありがたかったです。と言う理由でカウンセラーになれたらと思ったのですが今の日本ではあまりポピュラーではなさそうですね。でも、くじけず考えてみます。

ラムソーダさま、私はへんぴな場所の出身ですので東京程はお客さんは見込めないと思いますがそれもいいアイデアですね。SPIRITUAL的なことは私も興味があるので勉強してみたいなと思いますが、今は日本でも、SPIRITUAL的なことって受け入れられてるのですね。　その方はどんなHEALINGをなさっているのでしょうか？

皆様ご意見本当にありがとうございました。