高校の卒業式を迎えました。
父は「3年間早かったな」と感慨深げで、
「お母さんも天国で喜んでいるよ」と言いました。
母は私が中学生の時に亡くなっています。
夕食の後、父が封筒を渡してくれました。
封筒の表には母の筆跡で私の名前が書かれてありました。
「お前が高校を卒業したら渡してくれと言われていた」と父。
それは亡くなる前に母が私宛てに書いてくれた手紙でした。
「高校卒業おめでとう」で始まった手紙には、私の成長を見届けられなかった事を詫びる言葉、
少女から大人の女性に育つ過程において様々な悩みにぶつかるであろう私に、母親として傍にいてあげられない
事が心残りであると書かれてありました。
全てはここに書けませんが、最後の「思いやりを持った優しい女性になって、お父さんのことを大事にしてあげてね。
私の分までどうか幸せになってほしい。あなたをずっと見守っています」の文を読んで私は泣きました。父も泣いていました。
問題はこの後です。
父は母の私への手紙をまだ預かっていて、成人式を迎えた時、結婚が決まった時、そして母親になった時の3通を、それぞれ
その時が来たら渡すよう頼まれてるそうです。
私は母が何を書いてくれているのか気になり、その3通を今欲しいと言いました。
父は絶対駄目だと言い、私は「お母さんが私のために書いてくれたのだから、私が貰う権利がある」と言い返し、喧嘩になりました。
「絶対渡せない。お母さんとの約束であり、意志を踏みにじることは許さない。お前の事を思って書きながら泣いていたお母さんの
気持ちが解らないのか」と父は激怒。
でも母が私に書いてくれた手紙を本人が欲しいという事がそんなに悪いことでしょうか。
私の言い分は間違っていないと思います。正論過ぎたのでしょうか。
皆さんは、どう思われますか。
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