途中で進度不良でエリミネートされることも当然あります。

企業が養成するパイロットですから、ある決められた時間内に決められたレベルに達しない人は篩にかけられるのです。

時間をかければそのレベルに達するであろう人でも。

それが企業が行う自社養成パイロットの養成です。

知人で、あなたのような方にお会いしたことがあります。
彼の場合、どうやら自社養成ではできなくなり、会社に籍はありますが、他の道を探るしかないと言ってました。
その会社の場合、会社の経営が良くないようで、こういうことになったのだそう。

会社に確認したらどうですか？

入社後、訓練が始まるまでしばらく地上勤務をすることは珍しい事ではありません。

訓練が始まった後でも適性が無いと判断されればパイロットにはなれません。成績が悪い場合や身体的に不適格の場合など。これも珍しい事ではありません。

機長経験者で、数年前に惜しくも亡くなられた作家さんの作品中に、
飛行中に平衡感覚を失ってしまう身体的特性を教官に見つけられて地上勤務に配置転換された女性や、
副操縦士から機長への昇格に失敗した人の話が出てきます。

・成績優秀でも、身体的事由で適性なしと判定
・一定期間の訓練と試験を経てもなお、水準に達しないと判定
・ライン勤務になっても、定期健診で引っかかり、
　健康状態に支障があり、復職は無理と判定

された場合、部署転換、あるいは1度退職の上で再入社、という手順がとられるようです。

後輩が採用されたとかで、空港で会ったと言っていました。
最初は手荷物の荷物運びとか、いろいろやらされるようですよ。

大きい会社ほど、いろいろな業務があって、それがうまく機能して
初めて自分の仕事が成り立つわけです。
パイロットの訓練だけやればいいと思うかもしれませんが、
いろいろな部署を経験させて、協調性とか、こらえ性とか
クレーム対応や危機管理能力など、そういうものを見ていると思います。
パイロットは相当人間ができていないとなれませんから。

「訓練生として採用されたが現在地上職」
という方がトピ主さんの近くにいらっしゃるのですね。

以前は訓練生として採用された場合
地上勤務は訓練投入前の研修程度でした。

但し赤い方の会社でしたら
現在は会社として新人の訓練を行っていませんし
訓練再開の目処もたっていないようです。


＞基本的に全員がパイロットになれるのでしょうか？

むしろ全員がパイロットになれることはありえません。
能力と適性と言ってしまえばそれまでですが。

入社した段階で当然説明されている話なのですが、自社養成では全員がパイロットになれません。
例えば50人パイロット候補生で入社したとして、実際に乗務するパイロットになるのは5～10人です。自社内でも狭き門なのですよ。
ついでに言うと、自社養成の候補生の中でも、セスナやヘリ等の免許持っている人多いですよ。
パイロットの訓練には莫大な費用がかかるので、どんどん篩い落としにかけ、優秀な人材のみが選別されていきます。シミュレーションの機械１時間動かすだけでも100万かかる感じです。これが訓練が進むとアメリカで実機での乗務訓練、これがまたお高いですから。
機種ごとに訓練内容も覚えることも違うので、パイロットになってからもずっと勉強です。パイロットが持つあのごついバック、あれ飛ぶ機体のマニュアルですよ。それが機種別。

どうしても空にこだわるのであれば、海外の航空会社に就職するのも手です。ただしお給料は日本に比べると随分安いようですが。

＞社内試験等の結果次第で脱落というかコースを外されたりすることもあるのでしょうか？

右肩上がりの時代、某一流会社でも、訓練所は「○○地獄」と言われていたそうです。2割3割当たり前というくらい、エリミネートされたそうです。

それくらい厳しくないと、安心して客は乗れないということでしょう。

ちなみに、地上勤務は、採用したものの事業計画より需要が少ないという会社の事情によってたまたま発生しているというケースが普通。
他の仕事も経験させようという面は、ほんの少しでしかないようですよ。

私はCAで、夫、兄、従兄が大手航空のP(パイロット）です。
自社養成にしても、航空大出身であっても、訓練に入るまでの間、地研(地上研修）があります。（一度に訓練には入れませんので、期ごとに順次入ります）
ひと昔前は、某航空会社には、CAにも地研がありました。

まず、50人の候補生の中でも5～10名しかなれないのは初めて聞きました。
航空会社によって違うのか、または、採用形式が変わったのか・・・？
私の同期入社の自社Pにしても、夫の同期や兄や従弟の同期を含めて色々な「期」の方を知っていますが（昔は乗員アルバムもありました）、FAILした人はいません。
「訓練中に問題を起こした」「訓練中やラインアウト後にフライトに支障をきたす病にかかり、回復する見込みがない」等の場合に、地上勤務や客室(これは稀だと思いますが、実際にP採用で客室チーフをされている方とご一緒したことがあります）
へ移動することはあります。
また、FEさん（フライトエンジニア）が在来機が廃止されると同時にP訓練を一度FAILすると、二度とチャンスがないと聞いたことがあります。

続きます…

しかし、治る病気であれば、治るまで「乗務停止」処分ですし、CO－PIが機長訓練にFAILしたとしても、「CO-PI止まり」であって、地上勤務に移動になったりするケースは聞いたことがありません。

「聞きかじりですが」さんが聞きかじっていらっしゃった(笑）内容が適切かとおもいます。

また、Pが人間的が出来ていないとなれないとおっしゃっている方がいらっしゃいますが、これははっきりと否定できます。(笑）
心身ともに優れている人が殆どですが（あと、判断力もあり）、その他はどうかな？？平気で不倫を繰り返す人が結構いますしね、誠実な人を探す方が大変。(笑）

元教官妻さんがおっしゃっていますが、赤い会社の採用は不安定ですね。
せっかく内定が決まった自社Pも内定取り消しになったこともありましたから。
それから採用はしていないようです。