「グロテスク」でしょう。
東電ＯＬ殺人事件がモチーフですよね。
女性の持ついやらしさがよく出ていて、非常に面白かったです。
残虐記の評価も高いけど、私にはあまり面白くありませんでした。

「ＯＵＴ」
は読みましたか？
寒々としたストーリーでこれも面白いですよ。

桐野夏生氏は、本当に、人間観察にすぐれた素晴らしい作家だとおもいます。

グロテスク＞残虐記＞アイムソーリー、ママ＞魂萌え
の順ですね。
年齢（主人公の年齢と自分が重なったりとか）にもよると思います。「魂萌え！」はあまり他の作品に比べると起伏がないかなと思います。でも、夫が亡くなったらこういうごたごたが出てくるかもと思うと、日常もなかなかドラマティックになるんだなぁとちょっと新鮮でした。他に比べると残虐なシーンがないので安心して読めます（でもちょっとドロドロかな）。
残虐記は、監禁した人とされた人との心のふれあい（？）というか何というか･･･分かるような分からないような･･･かえって外から見ている人のほうがずっといやらしいかもと思いました。しかもそう仕向けたのは･･･という謎もあるし。
アイムソーリー、ママは、胸が痛くなりすぎて、ちょっと私はパスです･･･。

「残虐記」が小説としては一番完成度が高いと思います。着想と構成がすばらしいです。虚構が現実を凌駕する凄みがあります。彼女の小説としては「柔らかな頬」と並ぶ傑作だと思います。
ちなみに一番落ちるのは「アイム・ソーリー・ママ」でしょうか。

全部持ってるので、貸してあげたいくらいです。
他のも全部読みました。ほとんど持ってます。
「リアルワールド」だけはあまり好きじゃありませんが、桐野作品大好きです。
少し古いですが、「顔に降りかかる雨」からはじまるミロシリーズもぜひ読んでください！
ミロが誕生するまでの「水の眠り　灰の夢」
そして「ダーク」！内容のダークさがたまりません。
あぁ時間があれば全部読み返したい・・・。

グロテスクが一番良かったです。
連載も毎週、読んでいたのに、改めて読破したあと、
もうめまいが…
２番は、「やわらかな頬」です。
書評を見ると、結末に賛否両論あるようですが、私はこれで完璧だと感じました。
「残虐記」も実際の事件を少し取り入れた（？）ものですが、こちらは作者の、得体の知れないアブノーマルな男性との関係にこだわる傾向、のほうが気になってしまい、お話に没頭できませんでした。

なんといっても「グロテスク」が好きです。
「残虐記」と「アイムソーリーママ」も同じ路線ですね。
あと、私は「ダーク！」で幕を下ろす「村野ミロシリーズ」も好きでした。

「魂萌え！」は新聞掲載小説だったと聞いていますので、内容的にはマイルドだと思います。

いつも思うのですが桐野さんは目の付け所が本当に面白いです。（きっと編集の方のサジェッションもいいのかも）
「魂萌え！」なんて「これからきっとこういう人たちって増えてくると感じさせられましたね。

桐野作品が大好きで、全部持っています。
私もハルさんと同じく、ミロシリーズをぜひお勧めしたいいです。
私は中でも、「水の眠り　灰の夢」が一番好きです。

『残虐記』はまだ読んでいないので、それ抜きで考えると、私は『グロテスク』が一番です。

もちろん桐野さんの大ファンですが、『柔らかな頬』と『OUT』が特に好きです。主人公が魅力に満ちていると思います。雅子とカスミは心の友なので、何度も拾い読みをしてしまいます。

魂萌えは面白くなかったのですぐブックオフに売ってしまい、グロテスクは３回も読み返して大事に保存してます。アイムソリー、ママと残虐記は読んでないから買おうかな。

やっぱり「グロテスク」の評価が
高いんですねー。

わたしも、「柔らかな頬」に
匹敵する傑作だと思いました。
それだけに、他の作品を読んで
あの強烈な味が薄まって
ぼけてしまうのは嫌なんですよ～！
はじめに、読む順番を考えれば
良かったですよぅ。とほほ。

残虐記は評価が高いので
買って読んでみようかな、と思います。
他はおとなしく図書館での順番を待ちます。
（桐野さん、ゴメンナサイ）

ミロシリーズは、ミロが格好良過ぎて
感情移入ができなかった私です。残念。
OUTも良かったですよね！
桐野さんは、堕ちていく女を
描かせたら世界一★

みなさま、感想をありがとうございました！

ぶしつけではございますが、
みなさまとは小説の趣味が合いそうなので、
もし良ければ、
桐野夏生さんだけではなく、
お勧めの「強烈」な小説を
ぜひぜひ教えてください！