若いころに児童指導員として働いていました。

また、自分の息子も、養護施設で６年間働きました。

やりがいはあります。子供たちは、自分たちを愛してくれる人を望んでいます。

でも、実際は、若さのせいもありますが、わたしは、ダメでした。子供たちにやさしくできなかったのです。今でも、なぜ自分はあんなに怒ってばかりいたのか、情けなく悲しくなります。後悔ばかりです。

息子は、時間の不規則な勤務体制に疲れ果てました。この９月で離職します。

ごめんなさい。

施設によって大きな差があることを理解し、就職活動をしてください。離職率は、たいへん高いのですが、中には、長くお勤めの方もいます。泊りがありますし、基本的にお盆やお正月は勤務します。

私生活を投げ出す覚悟で働いた方がいいと思います。

私が勤める施設は、２泊３日と１泊２日の組み合わせで週に３泊するのが普通です。夜中に子どもの対応を迫られる場面も多く、結局、週に３日は十分な睡眠がとれないことになります。週に２日一応お休みをとることができますが、祝日等はありません。有休は制度上はありますが、ただでさえ体力的にきついのに、自分が休むと他の職員の負担がさらに増えるので、よほど神経の太い人でないと申請は無理です。

結果として、燃え尽き症候群のような形で退職される方が多いようです。あと、うつになる人とかもいます。もともと熱意にあふれてこの仕事を始めても、心身ともに磨り減って、結果として子どもに対する受容力も低下してしまうようです。まさに構造的な悪循環に陥っています。

施設にもよるのかもしれませんが、過酷な勤務環境で、心身ともに傷を負い、多かれ少なかれ発達障害、情緒障害的傾向を持つ難しい子どもたちに継続的に愛を注ぎ続けるのはかなりタフでないと厳しいです。仕事にやりがいは感じていますが、私も身体がいつまで持つかなあという感じです。