トピを開いて頂き、ありがとうございます。
季節はまごうことなく冬へと足取りを早めていますね。
こんな寒い日の夜は山本周五郎の小説が心に沁みます。
以前別のトピで山本周五郎の言葉を書いた時、私も大好きだという方がいらして、とても嬉しく思いました。
周五郎の本を初めて読んだのは、40年程前中学生の時、姉から渡された「さぶ」でした。最初はさぶにイライラしたり、栄二が格好いいなあ、などと思っていましたが、段々とさぶの持つ本物の優しさに心惹かれるようになって行きました。
私は本(特に小説)がとても好きで、年間120冊位読みます。様々な作家を読みますが、周五郎と北方謙三だけは特別な位置にいます。
「柳橋物語」の幸太のおせんに対しての哀しいまでの一途な優しさ。「絶対にお前を死なせはしない」と言い、その通りおせんを救い、自分は亡くなってしまった。究極の時に人は普段、何を考え思って生きていたかが試される。厳しく、切なく、悲しく、でも読後感が何とも言えず、人を信じてみたくなる、そんな小説です。周五郎の話をすると尽きぬ思いがありますね。
山本周五郎の小説が好きな方
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