20代後半主婦です。
先日娘を連れてモールのアイスクリーム屋さんに入りました。
そこは自分で好きなアイスをカップに入れ、好きなトッピングを乗せて、最後に重さを量ってそれに応じた金額を支払うお店です。
席に座りアイスを食べていたら、お孫さんを4人連れた年配のご夫婦が私たちの向かいに座られました。お孫さんにせがまれたようです。
そしてしばらくしてお孫さん4人がアイスを持って席に着いたのですが、その量にびっくり!
みんながみんなたっぷりのアイスに思い思いのトッピングでカップから溢れんばかり。一人では食べ切れない量です。
「おじいちゃんありがとう!」
みんな満面の笑みでおじいさんにお礼を言っています。とっても微笑ましい光景。
ふと、自分の幼少の記憶が頭に浮かびました。
「お金がない」が口癖の母の教育の元、物心ついた時から我慢するのが当たり前でした。
アイス屋さんの前を通っても、「アイス食べたい。」なんていう事は許されませんでした。
祖父母の前でもそれは同じ。言おうものなら母に叱られたでしょう。誰かに自分の教育が不出来だと思われるのを母は心底嫌っていました。
例え祖父母に誘われて同じアイス屋さんに入ったとしても、重さで値段が決まるなら気を遣い少量しか取らなかったでしょう。
そうしないと家に帰って母に叱られるから。
あの子たちはアイス食べたいって言えるんだな、自分の好きな量を取れるんだな。
そうぼんやり思った瞬間、涙がこぼれていました。
慌てて隠したので誰にも気が付かれずに済みましたが。
今は結婚し子どももいます。
そんなこと何とも思っていなかったはずなのに。
昔のことなんてもうほとんど忘れたと思っていたのに。
消化できなかった思いが自分の中にずっと残っていたのでしょうか。
何とも言えない気持ちになりました。
吐き出させていただいてありがとうございました。
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