幼い頃、友達にもらったカブトムシを飼うことに。母と一緒に世話(幼虫を触ったり)していました。
大人になり、そんな思い出もすっかり忘れていたある日、たまたまテレビでカブトムシの幼虫が出てきたんですが、
「うわ～気持ち悪い」と言ったんです。え？あの時のことを思い出しました。「昔触ってたよね？」母「・・・。
昆虫類、特に幼虫なんて絶対に飼いたくないし触れないと思ったけど、生き物を育てる経験も大事だと思ったし、
もし私が触れなかったらあなたも怖がってしまうと思ったから、お母さん頑張ってたんよ(笑)」
お母さん、ありがとう。名演技でした(笑)

二十年以上前の話です。
私は父子家庭で育ちました。

私が県外の大学に進むことになり
引っ越す日の朝、父が見送りで一緒にいました。

私が持っていたカメラを向け
「お父さん記念に写真を撮ろう！」
とカメラを向けると変な顔をされました。
目を開けません。変な顔で満面風なニッコリをされて
「ちゃんとした顔してよ！」と怒っていました。
父は何も言いませんでした。

それから二年後に父が亡くなり
私は親になり、子供は育ち…
写真の入った箱を漁っていたわが子が
「これじぃじ？」と聞いてきて
その写真を久しぶりに見て分かりました。

父は泣きそうな状態をこらえて
頑張って精一杯の笑顔で見送ってくれていたんだと。
父が泣いたら、きっと私は父を置いて行けなかったからです。

父の精一杯の親心に涙が出ました。
今はその写真をリビングに大事に飾っています。
私は父に似ませんでしたが
その顔は私の子供にそっくりです。

私たち夫婦は、今年５０歳を迎えます。

上の子は、進学で家を出ています。
下の子は、まだ小学生です。

完全同居の姑と私とは不仲なので、毎日ストレスを溜めております。

そんな私の最高の時間は、下の子と何でもないことで大笑いしていることです。
本当に些細な出来事です。
笑っている間に、何で笑っているかも忘れるような・・
子どもと一緒に笑っている時間が唯一の癒しです。

残念ながら、夫では・・・ない。
きっとお互い様ですね。