ご無沙汰している女友達からメールが届きました。
「マンション買った。飲みに来い」
彼女とは去年の夏に会ったきり。なんか懐かしく即座に返信。
「行く行く。安酒もってく」

都心の外れへ。訪ねてみると随分と立派なマンションです。タワー型というやつ。
ひとりで買った？ と聞いてみる。
もちろん。わたし以外のいったい誰が金を出してくれるのか、と逆に聞かれてしまいました。
もう若くはないけれどルックスだけならかなりのもの。
私は彼女を見つめながら、ふうん、と曖昧な感想をひとつ。

二人で飲んで、食って喋って、そして、
もよおしたのでしかたがない、私はトイレを借りることに。
個室の扉を後ろ手に閉め、
ひとんちのトイレってなんでこんなに小さく感じるんだろう、などと思いながら、
ふと視線を動かすと、あ～やっぱ
これがダメなんだってば…
以前彼女が住んでいたアパートのトイレでもそうでした。
ここでもやはり、トイレットペーパーホルダーから山羊の尻尾みたいに白い紙が垂れているのでした。

おそらく彼女はホルダーのカッターやペーパーのミシン目を無視、
握って千切る、を繰り返す人なのでしょうか。
でもなんかそれが女を越えてしまったというか、
ちょっと怖いというか、ずさんというか、
男からするとすごくがっかりな気分にさせられるわけです。

どうでしょう。握って千切る。
女性からすれば普通のことですか？