ものがない時代にみんなが物に渇望していたというのは
一種の思い込みじゃないでしょうか。うちの祖父は明治生まれ
でしたけど、物欲とかほとんどない人でしたよ。物を持つことや
娯楽には関心がない人でした。少ないものを大切にして
生きることが本当に身についてるようでした。

うちの父は団塊の世代ですが、この世代が物欲が強いように思います。
○○が安かった、といっては不要な物品や食品を買ってきては
使わなかったり食べずに腐らせたり、そんなことが頻繁です。
たぶん、この世代が大人になる過程で、アメリカ流の大量生産
大量消費、コマーシャリズムが日本に流れ込んできて
影響を強く受けたのだと思います。対して明治生まれの祖父は
コマーシャリズムが入ってくる前に大人になり、生活スタイルが
確立されていたために影響をあまり受けなかったのだと思います。

今の若い人は自分に不要な物を持たないですし
世の中に役に立つ仕事をしたいと思っている人も多い。
今はようやく戦後の混乱と価値観の激変が落ち着いて
日本人本来の生活スタイルに戻ってきている。
それがシンプルライフなんだと思いますよ。
流行ではないと思います。

無印良品がブランド品だって気付いたときの気分に似てますね（笑）

確かに最近、「シンプルライフ」や「断捨離」という言葉を沢山、目にするようになりましたね。
私の生活スタイルとは反対ですが、それもステキだなと思います。

但し、「上質なものを選んで少ない物だけで暮らすシンプルライフ」＞「モノの多い生活」という図式でもないし、どちらかが「流行り」とも思いません。

我が家は昨日、クリスマスの食器を出しました。
食事に友人家族を招待するのが好きなので、食器も家族分というわけにはいきません。
食器は沢山あるけれど、使わない食器はありません。

本も図書館や電子図書を利用すれば、必要ないかもしれませんが、子供用兼私の趣味で絵本、児童文学（洋書含む）が沢山あります。
毎日、何冊かを手にとって、読みたいので。
好きなものに囲まれて、生活したいのです。

使わないもの、要らないものは「捨てる」「買わない」主義です。
そういえば、我が家にはテレビがありません。
音楽、ラジオが聴けて、ネットがあれば十分。

これが私の生活スタイルで「選択」です。

　物も、たくさん持たない、良い物を永く使うなどですが、実際は「物」だけの問題ではありません。
　人間付き合いも、シンプルに。趣味も、多趣味で食い散らかさず。全てのことをシンプルにすることでしょう。
　私はもうすぐ還暦ですが、たくさんあった趣味を切り捨てて、生命保険なども切り捨てて、投資なども切り捨てて、どんどんシンプルにしてきています。子どもも独立したので、家も小さな家に建て替え、趣味も妻と一緒にできるものに資金を集中してきました。
　そうすると、終活にもつながると考えています。まあだちょっと早いですかね（笑）

たしかにシンプルライフの本が多数出版されていて飽和状態にあるとは思いますが、「圧倒的に物が足りない時代は…みなが物に渇望していた」というのは少し偏った捉え方だと思いました。

もちろん衣食住の必要最低限のレベルすら事欠く状態では、モノへの渇望は生きることに直結するけれども、必要最低限のレベルを満たして「足るを知る」ということ自体は古くからある、物質本位に埋もれがちな人間を大事にする考え方では？

必要最低限のモノはあるけど、高度経済成長の時代ほどじゃないにしても同じような商品が多数出ていてほしいと思ったら際限なく物欲に振り回される時代だからこそ、ないものを探すのではなくあるもので済ますという発想でモノにまつわる欲求から自由になれるという考え方への共感が増えてるんではないでしょうかねえ。

それに、「厳選した上質な物を使い」ではなく本当に気に入ったモノだけを使うのがシンプルライフだからステータスは本来関係ないですし、「厳選した上質なモノ」集めをするっていう捉え方は一面的すぎだと思いますけどねえ。

某繊維メーカーがピーターフォンダを起用したCMのコピーであったような
憶えがあります。
流行に乗らない生き様が云々と思われている時点でミーハーな印象を受けます。
他人と異なったことをして目立ちたいのかなという感じです。
コトの善悪は別にして、良いモノを手入れしながら大事に永く使う遣り方は
大事だと思います。大量生産、大量消費という物質的使い捨て文化が移入
されてからは経済的に豊かになったかも知れませんが、目には見えないけれど
失ったモノも多いと思います。
多分シンプルライフというのは形ではなく、例えば父親から譲り受けたツイード
のジャケットを息子へ伝えて行く。そんな生き方やマインドのことだと思います。流行にしたいのは経済的な意味だけでしょう。悪気はありませんので悪しからず。

今取沙汰されている「シンプルライフ」も物欲まみれのコマーシャリズムですから、そのうちに飽きられますよ。

昔から必要最低限（＋α）で生活している人間にとっては当り前の生活が、たまたま脚光を浴びちゃっただけです。
この生活が快適だと思える人は、最初から流行なんか関係無いので気にしなければ良いだけです。

あと一年もすれば別のライフスタイルをおすすめするのがギョーカイってヤツなんですよ。
可哀想な事に、そういう流行に踊らされちゃう人が少なからず居るんです。
せっかく良い物を買っても、来年には「これはもう流行遅れね」って捨てたりリサイクルショップに売ったりするんですよ。
それが流行りってモンです。

トピ主サンは今の生活スタイルに自信を持って続けて下さいね。

特に女性の中で。
男性はコレクター的趣味の方が多かったりとか、流行にそこまで重視しない方が多い傾向が多いので、あんまりですが。

シンプルってなんだろう
上質ってなんだろう

上質な生活には○○円以上の○○のブランドの（しかしロゴマークは見えない、一見ブランドものにはみえないもの）○○を購入すべきとか読むと、シンプルライフに見せかけて結局物欲と見栄なんだなぁと思います。

昔、割れた茶碗を漆で継いで金で化粧して、美しく再生させたりしてましたよね。
そういう丁寧さもシンプルライフなんじゃないかなって思ったりします。
今の流行としてのシンプルライフは手軽というか、結局お金で買うもの（消費）という部分が多いように感じます。

CDや車なんかはモロにそのあおりを受けたと思うんですが、
「所有」のハードルが下がったことで、「所有すること」が自己同一化、
あるいは他者との差別化の機能を果たさなくなったんでしょうね。
つまり、【私は何を持っているか】が【私は何者であるか】を示さなくなった。
消費が落ち込んでいるのは、おそらくそうしたことも根っこにあるのでしょう。

3000円払ってCDを買って大事にラックに並べていた頃は、
「どんな音楽を聴いているか」が「どんな私であるか」を
他でもない本人に常に教えてくれていたけれども、
形を持たずにHDDの中に無数に収められてしまうと、もうそういう機能は果たさない。

そういった「モノ離れ」の反動で、
今度は「何を持たないか」という【欠落】が【私は何者であるか】を示すという、
逆説的なトレンドが局所的に生まれていると。
興味深いですね。次に何が起こるか楽しみです。

素敵な生き方は時代によって変わるのよ～。

あなた、
自分で書いてるじゃないか、
高度。。の時代は、
モノをたくさん持ってるのがよかったって。

「揃える」のが、
豊かで素敵な時代だったんだよ。

またそういう時代がくるかもですよ。
50年後は・・。